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C大阪は柿谷ラストマッチを飾れず…大久保のPKなどで川崎Fが逆転勝利

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[7.15 J1第12節 C大阪1-2川崎F 金鳥スタ]

 J1は12日に再開し、AFCチャンピオンズリーグに出場していたセレッソ大阪川崎フロンターレが、消化していなかった第12節の試合を行った。スイスの名門バーゼルへの完全移籍が発表されたMF柿谷曜一朗がベンチスタートのC大阪は、前半に1点を先制する。しかし、後半15分には日本代表FW大久保嘉人のPKなどで逆転されてしまう。さらにMF南野拓実が退場となり、数的不利となったC大阪は、残り10分を切ってから柿谷を起用したが、同点ゴールを挙げることはできずにタイムアップ。柿谷のラストマッチを白星で飾ることはできなかった。一方、勝利した川崎Fは、3位に浮上している。

 中断期間中にC大阪の監督に就任したマルコ・ペッツァイオリ監督は、MF長谷川アーリアジャスールと柿谷をベンチに置き、MF楠神順平、MF安藤淳を先発させ、4-3-3の布陣で試合に臨んだ。対する川崎Fは、DF井川祐輔が負傷のため、MF登録の谷口彰悟がCBでDFジェシとコンビを組んだ。また、ブラジルW杯に出場したFW大久保嘉人が先発に名を連ねている。

 主導権争いとなった序盤、C大阪は13分に古巣対戦となった楠神が左サイドから中に切り込み、シュートを放ったが枠を捉えることはできない。同19分にはFW杉本健勇、MF南野拓実とボールをつなぎ、最後は安藤が1タッチでゴールネットを揺らした。

 先制したC大阪は、その後も中盤で高い奪取力を見せて、ボール保持率で川崎Fを圧倒する。前半24分にもMF扇原貴宏が高い位置でボールを奪い、楠神にパス。ドリブルを仕掛けた楠神が倒されて得たFKをDF丸橋祐介が狙ったが、GKに阻まれた。同29分にもC大阪は楠神がドリブルで仕掛けてシュート。DFにブロックされて浮いたボールを、GK杉山力裕がパンチングで弾いた。

 前半31分までシュートのなかった川崎Fも、左サイドからのFKをMF森谷賢太郎が直接ゴールを狙ったが、GKキム・ジンヒョンに防がれる。その直後にもFW小林悠がヘッドでゴールを狙ったが、クロスバーを越えて行った。リードを広げたいC大阪も37分、左サイドで起点になったFW杉本健勇から楠神、丸橋とパスがつながる。最後は丸橋のクロスを安藤が再び合わせたが、グラウンダーのシュートはGK杉山にブロックされた。

 前半のアディショナルタイムには、川崎Fが左サイドからチャンスをつくり、PA内で大久保が右足アウトサイドでシュート。これが左ポストに嫌われると、詰めていた森谷のシュートは大きく浮く。大久保が再びオーバーヘッドでゴールを狙ったが、丸橋も競り合っていたため、ファウルを取られた。このまま、ホームのC大阪が1点リードして前半を折り返した。

 後半に入ってもC大阪は試合の主導権を握る。8分には右サイドからのクロスに南野が飛び込みヘッドでゴールを狙うが、GK杉山にキャッチされた。川崎Fも、大久保のスルーパスに小林が飛び込むなど、縦に速い攻撃でC大阪ゴールに迫る。後半15分には小林がPA内でDF藤本康太に倒されてPKを獲得。これを大久保が決めて、1-1の振り出しに戻した。

 流れの悪くなったC大阪は、後半23分に安藤をベンチに下げて、長谷川を起用した。同28分には南野がドリブルで中央を割り、左足でシュートしたが、GK杉山の正面を突いた。両チームがチャンスをつくる中、同31分に追加点を挙げたのは川崎Fだった。パス回しからボールがこぼれると、MF金久保順が左足でゴールに決めてリードをした。

 1点を追う展開となったC大阪は、さらに33分に南野がMF大島僚太に対する報復行為で一発退場となる。後半37分にC大阪は、柿谷とFW永井龍を起用して、反撃の糸口を探る。川崎Fも45分にMFパウリーニョを起用して守備を固めた。4分間のアディショナルタイム、C大阪はMF山口蛍のミドルシュートなどで同点ゴールを目指したが、このまま得点は動かず。アウェーの川崎Fが勝利を収めている。

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