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W杯優勝のドイツ代表が人種差別問題?V報告会でのダンスが物議かもす

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 ブラジルW杯で優勝を飾ったドイツ代表が15日にベルリンのブランデンブルク門で行われた優勝報告会で人種差別問題を起こしたとして、国内外で物議をかもしている。ビルト紙など複数メディアが報じている。

 問題となっているのは、決勝戦のアルゼンチン戦で決勝弾を決めたMFマリオ・ゲッツェ、今大会でW杯歴代最多出場記録を更新したFWミロスラフ・クローゼ、MFアンドレ・シュールレ、GKロマン・バイデンフェラー、DFシュコドラン・ムスタフィ、MFトニ・クロースの6名が踊ったダンス。そして、歌詞の内容だ。

 壇上で肩を組んで踊り始めた6人は、「ガウチョ(南米人)はこう歩く!」と腰を屈ませながら歌い、次に「ドイツ人はこう歩く!」と腰をまっすぐ伸ばしたまま勢いよく走り、これを何度も繰り返した。この“ガウチョダンス”は、決勝戦の相手だったアルゼンチンを含む南米人を侮辱したものだと、国内外から批判を呼んでいる。

 ビルト紙によると、ドイツサッカー連盟(DFB)のボルフガング・ニールスバッハ会長は代表チームを擁護し、アルゼンチンへ書面を送ることを明らかにしたうえで、「これらのアクションがアルゼンチンを侮辱したものではないことを、今一度明確にしたい。アルゼンチンに対しては最大限の敬意を持っているし、今後の対戦を楽しみにしている」とコメントしているという。

 現地報道の論調は分かれており、選手たちはほろ酔い状態だったと擁護し、あくまでこの歌は子供がふざけて歌うもので、人種差別的な意識はなく、ユーモアだったという媒体があれば、「愚かな行為」と厳しく追及する媒体もあり、“ガウチョダンス”は議論を呼んでいる状況だ。

 独「Welt」によれば、この歌は2008年のEURO準々決勝でドイツ代表がポルトガル代表に3-2で勝利した際に、スタンドのサポーターとともに歌ったのが始まりだという。その後、2010年南アフリカW杯の準々決勝で、アルゼンチン代表に4-0で勝利した時も選手とサポーターは“ガウチョダンス”を歌って踊ってきた。これまでも繰り返してきた“ガウチョダンス”がW杯優勝とともに、日の目をみた結果、今回の議論を呼ぶことになった。


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