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寿人が一気のカズ超えも…大宮新外国人ムルジャ爆発、3点リード守れず

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[7.19 J1第15節 大宮3-3広島 NACK]

 大宮アルディージャサンフレッチェ広島の一戦は3-3の引き分けに終わった。広島が前半だけで3点のリードを奪ったが、大宮が後半に入り3点を返して、ドローに持ち込んだ。

 FW佐藤寿人が憧れだと話すFW三浦知良のJ1通算得点数(139得点)を抜いた。あと1ゴールに迫ってからなかなか得点出来なかった佐藤だが、この日は積極的にゴールを狙いに行く。前半2分のビッグチャンスはものに出来なかったが、直後の3分、エリア内に侵入したFW石原直樹の横パスを左足で流し込むように蹴り込み、先制点を奪う。この時点でカズに並んだ佐藤は、宣言通りの“カズダンス”をみんなで披露し、喜びを表した。

 9試合ぶりの得点が生まれたことで、肩の荷が下りた佐藤はさらに動きが良くなる。すると前半22分、右サイドのMF清水航平からクロスが上がると、ニアに走り込んだ佐藤がヘディングで流し込み、あっさり“カズ超え”に成功。さらに大宮は同25分にも石原が得点を奪い、前半だけで3点のリードを奪うことに成功。前半6分に日本代表MF青山敏弘が負傷退場してしまうアクシデントはあったものの、余裕を持って後半戦に突入した。

 だが後半は流れがガラリと変わる。大宮は後半開始からセルビアの名門レッドスターから加入したFWムルジャを投入。すると7分にまずはエリア内左で粘ったFWズラタンが強引に突破してシュート。これが右ポストを叩きながらゴールネットを揺らすと、直後の同9分、左サイドからDF高橋祥平がクロス。これをフリーで待ち受けたムルジャがヘディングで押し込み、1点差まで詰め寄った。

 そしてついに後半26分、高橋の縦パスを受けたムルジャはDF塩谷司を背負いながら右足反転シュート。2010年4月の親善試合で日本代表相手に2得点を奪ったセルビア代表ストライカーがいきなりワールドクラスの技で魅せた。

 試合はこのまま3-3のドローで終了。広島にとっては15日に行った横浜FM戦に続く逆転負けは避けたものの、嫌な流れを払拭できない勝ち点1となった。

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