beacon

今季初のベンチ入りでカズが横浜FCに与えた刺激

このエントリーをはてなブックマークに追加

[7.26 J2第23節 横浜FC4-0磐田 ニッパ球]

 横浜FCは26日、J2第23節で3位のジュビロ磐田と対戦した。前半にMF寺田紳一のゴールで先制した横浜FCは、その後も攻勢を保ち、後半9分にMF野崎陽介、同17分にはDF野上結貴が追加点を記録。アディショナルタイムには途中出場のMF安英学もゴールを挙げ、4-0の完勝を収めた。

 この試合、FW三浦知良は今シーズン、初めてのベンチ入りをはたした。ピッチに立つことはなかったが、試合を振り返り「前半からずっとこっちのペースで良い展開で点を取れたし、90分を通して今季、一番良いゲームだったんじゃないかな。良い時間にセットプレーで後半特に2点目、3点目と取れたからね。今、選手たちも言っていたけど『点を取れたぶん、余裕ができた』と。ああなると、こっちもジュビロの圧力に耐えられるし、良いゲームになったと思うよ」と話している。

 ピッチに立つことはなくても、47歳5か月の最年長Jリーガーの影響は絶大だったと、チームメイトは認める。「やっぱり、カズさんがいるとチームがアップから締まりますよね。カズさんの一言で違う。本当はそれではいけないんですけど」と、この日チーム3点目を挙げたDF野上結貴が言えば、先制点を挙げたMF寺田紳一も、その効果を明かす。

「試合に来るバスの中で、いつもカズさんが座っていた席に、これまで野崎(陽介)が座っていたんです。試合中にも(野崎と)『やっぱり、あの席にはカズさんが座らないとピリッとしないんだな』って話していました。野崎も、あの席に座らなくなって、今日、点を取りましたからね(笑)」

 カズ自身は苦笑しながら「これまでベンチに入れないときも、あの辺をウロチョロしたり、座っていたりしたけど、勝てなかったからね」と言い、「もちろん出たかったけど、まだ先があるからね」と、ベンチ入りしたこと以上に、チームの一員として今季ホーム2勝目を挙げたことを喜んでいた。

(取材・文 河合拓)

TOP