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19戦ぶりの先発出場で同点弾の山中「絶対に結果を残したかった」

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[7.26 J2第23節 千葉1-1長崎 フクアリ]

 第4節以来の先発出場を果たした背番号22の左足が火を吹いた。後半10分にV・ファーレン長崎に先制点を許し、1点のビハインドを背負ったジェフユナイテッド千葉だったが、わずか4分後に試合を振り出しに戻す。値千金の同点ゴールを奪ったのがMF山中亮輔だった。

 FKの場面でボールに向かったのはMF兵働昭弘で、山中はその左にポジションを取っていた。山中の眼前にはスペースが生まれており、「ボールがほしい」という眼差しを兵働に向けると、その視線に兵働も気付く。「相手がゴール前で構えていたし山中のところがフリーになっていて、ボールを欲しがっていた。目が合ったので、大きく蹴る振りをして山中に出しました」(兵働)。

 兵働からボールを引き出すと、トラップをしてからシュートモーションに入る。迷いなく左足を振り抜き、地を這うようなシュートを長崎ゴールに突き刺した。

「あの形は練習ではやっていませんでしたが、ヒョウさん(兵働)とアイコンタクトをして、自分のところにボールが来ると思いました。あとはファーストタッチを意識して良い位置にボールが置けたので、自分のストロングポイントである左足を振り抜くだけでした」

 会心のゴールに喜びの表情を見せたように、この試合に賭ける思いは強かった。開幕から4戦連続フル出場を続けたものの、その後は負傷もあり、この試合まで先発出場はなかった。FWケンペス、MF谷澤達也、DFキム・ヒョヌンと3人の出場停止が重なり、実に19試合ぶりの先発出場を果たしていた。

「出場停止が3人出た中で自分にとっては本当にチャンスだと思っていたし、ここで絶対に結果を残してやるぞと強い気持ちを持って試合に入りました。そこで結果を残せたことに関してはポジティブに捉えたいと思います」と語ったが、納得はいっていない。「先制される展開の中、早い時間帯で追い付けたのは良かったですけど、もう1点取って勝ち点3取ることが必要だった」と悔しさをにじませたように、今後はチームを勝利に導くゴールを狙っていく。

(取材・文 折戸岳彦)

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