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高地でのデーゲームに不満のファン・ハール「マタやエレーラ、香川はベストパサーだが…」

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 MF香川真司の所属するマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)は26日、ギネス・インターナショナル・チャンピオンズ杯のグループA第1節でローマ(イタリア)と対戦し、3-2で勝った。しかし、ルイス・ファン・ハール監督は3点リードの後半に2失点した試合内容に納得していないようだ。英紙『ガーディアン』が試合後の指揮官のコメントを伝えている。

「良い試合ではなかったと思っている」と不満をあらわにした前オランダ代表監督だが、その要因は主にチーム外にあるとの考えを示した。標高1600mに位置する米コロラド州デンバーのスポーツ・オーソリティー・スタジアムで開催された試合は午後2時キックオフ。気温は30度以上に上った。

「高地のせいか、気候のせいかは分からない。しかし、今日、我々のパスはミスばかりだった。これは普通ではない。標高や気圧の影響か、常にボールが浮き上がる感じだった」

 前半36分にFWウェイン・ルーニーの豪快なミドルシュートで先制したユナイテッドは、その3分後にもルーニーのロングフィードからMFフアン・マタが追加点。前半終了間際にはルーニーのPKで3-0とリードを広げた。

「3-0になれば、あとはボールをキープして、相手を走らせればよかった。しかし、高温の環境下でそれができなかった。その結果、ローマを試合に戻してしまった」

 後半開始から9人を交代したファン・ハール監督。香川もピッチに入り、24日のLAギャラクシー戦に続いてボランチでプレーしたが、後半30分、MFミラレム・ピャニッチにハーフウェーライン手前からロングシュートを決められると、同44分にはPKで1点差まで追い上げられた。

「我々はこうした気候で試合をすることに慣れていない。1994年にここ(アメリカ)で行われたW杯も昼間に試合が行われたが、決して良いものではなかった。アメリカは世界で最もスポーツの盛んな国だが、サッカーはサッカーに適した時間に行うべきだ。5万5000人の観衆が試合を見ていたが、我々はもっと良いパフォーマンスを見せることができるはずだった」

 標高や気圧は特にパサーに影響したと考えているようだ。「マタや(アンデル・)エレーラ、香川はベストパサーだ。しかし、今日はすべてがうまくいかなかった。空気のせいだと私は信じている」と、持ち味を発揮し切れなかった中盤のプレイヤーを擁護していた。


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