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[Fリーグ]すみだvs町田 試合後のすみだ 須賀監督コメント

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[7.26 Fリーグ第6節 すみだ1-4町田 墨田]

 Fリーグは26日、各地で第6節を行い、墨田区総合体育館ではフウガドールすみだペスカドーラ町田の東京ダービーが行われた。ホームアリーナ初勝利を目指したすみだだったが、町田に1-4で敗れて連敗。試合後、すみだの須賀雄大監督は、「本当に悔しい」と試合を振り返り、「ここで本当に強さが問われるところ」と、昨シーズンまで、ほとんど経験していなかった連敗を受け止めた。

以下、試合後の監督コメント
須賀雄大(すみだ)
―試合の総括を?
「お疲れ様でした。まず本当に悔しいです。そして、今回もすごく多くのお客さんが入ってくださったにも関わらず、今回、内容もそうなのですが、それ以上に勝ち点3をプレゼントしたいということで、僕ら自身も勝利が欲しかったということで、そういう入り方をしようと話していました。その中で、町田にGKイゴールがいるっていうことは、どう考えても度外視できない部分なので、彼をリスペクトした上で、どれだけ少ない失点の中で、得点を重ねられるかそういうプランで入ったのですが、立ち上がりに失点してゲームが難しくなってしまいました。その中で、選手も全力で頑張っていったのですが、相手が上だった。そして失点を重ねてしまったという試合になりました。あらためて、本当にちょっとした差に1点差っていうところに、これまで敗戦が落ち着いていたのですが、今日は3点差というところで、今のFリーグクラブと僕らの妥当な差かなと思っています。少しでもミスをしてしまうと、その部分で勝てない。そういう試合が続いている中で、ものすごく大きな差を感じていますが、逆にいえば、そういうミスをひっくり返してきたチームだったので。逆に僕自身が監督として、マインドを変えていかなければいけないところがあるのかな、と思っています。そのあたりは、チームのスタイルは変えるつもりはないのですが、ゲームの入り方や、若い選手たちの試合の入らせ方を、もう少しマイナーチェンジしていければなと思っています」

―開始直後、自分たちのキックオフからの失点だった、入り方について?
「ちょっとゲームプランとして、僕が監督として指示をしたことではないのですが…。おそらく選手たちが、自分たちのキックオフを、やりたいサインプレーでスタートして、それが少しうまくいかなくて、失点してしまったという状況だと思います。あとで選手たちと話をしないとわかりませんが、動き方に規則性があったので、多分アドリブよりも、事前にやろうとしたことをやったのですが、それは後で選手と話をしてみようかなと思います」

―マイナーチェンジというのは、少しスピードを落とす?
「今、現在ですべて全容は、なかなか難しいのですが。むしろ逆で、もっと上げていいんじゃないかなと。やっぱり、田口元気なんかは後半の流れになって、すごく点を取るしかない、スピードを上げるしかないとなって、とても躍動感のあるプレーを見せていました。逆に少し落ち着いた入り方をさせてしまっている分、若い選手の良さが引き出せていないところがあるのかなというところがあるので。当然、メリハリの効いた、ギャンブルをするわけじゃないのですが、抑制するのではなく、解放した方が、良いプレーがでるのではないかなと。そういう意味では、私の今日の試合の入らせ方が、今日の敗因につながっているかなと思います」

―技術面で町田と差を感じたが、改善策は?
「やはり今までの自分たちが戦ってきたスタイルっていうのは、ある程度、テクニック面のミスを、逆に切り替えて、それをチャンスにつなげていくような。そういう戦い方を続けてきたところがあります。その中で、選手たちが、これくらいの技術で十分やれるっていう感覚はあったと思うのですけども。逆にゲームのスピードが早く見えるのは、僕たちがミスをすることによって、相手がカウンターを取ってくるというところで、ゲームが落ち着いていない。そういう印象を与えてしまっているかな、っていうところもあると思います。そこの部分に関しては、全員が一つ高いレベルで取り組んでいかないといけない。Fリーグで上位を目指す場合に、そこの部分はスタンダードにしていかないといけないと強く感じています。ただ、そこの部分は1週間、2週間で付いていく部分ではないので。自分たちの中で、そこのテクニックの基準を、今日の試合一つとっても、上げなければいけないと選手は全員感じていると思うので。アグレッシブなチャレンジ以外の部分でのテクニック的なベースは、Fリーグのチームはすごく高いっていうのは、練習試合をしていても関東リーグ時代からも分かっていたので、上げて行きたいですね」

―PUMA杯ではFリーグクラブにも勝っていた。あらためてリーグ戦を戦うことでの違いは?
「一番違うのは、トーナメントとリーグっていうより、気持ち的には(リーグ戦の方が)ゆとりがあります。リーグ戦っていうのは、次にまたFリーグのクラブとやるチャンスが来ますし、若い選手を積極的に起用したりすることは、トーナメントに比べて難しくはないと思っています。やっぱり、今までクラブとして、あまりケガ人に悩まされていた記憶がない。今年に入って、大きい舞台で主力選手がいない状況が生まれて来た。そういった意味で、今までやって来たトーナメントは、選手が誰一人欠けることなく、本当に『これで負けたら自分たちはしょうがない』という状況でぶつかれていた。逆に、Fリーグのタイトな日程の影響があるのか、その影響がないケガをしている選手もいるので何とも言えませんが…。なかなかメンバーがそろってこない中で、今はチームとして、耐えどころかなと思っています。耐える試合をしながら、守って頑張って1点取るという試合をする。そういう時期だと思いますし、そういう部分がうまくいっていないのはあるのかなと思いますが、今までのPUMA杯とFリーグに、大きな違いがあるかと言うと、そこまで大きな違いがあるわけではないかなと思います」

―次節に向けて?
「これで2連敗となりました。非常に悔しい2連敗となっています。ただ、やはり、ここで本当に強さが問われるところだと思いますし、こここそ自分たちが今までやって来たことを全力で出して乗り越えていくところだと思っています。そこの部分を全員で受け止めて、自分たちが、半年後にどういうクラブになっているか。そこを信念を持ってやっていく。そして、足りないところは甘んじて受けて修正していく。この2つをしっかりやっていかないといけないなと思っているので、まずは次節の神戸戦に向けて、しっかりと短期的な部分での変化をもたらせるように、今週1週間しっかり準備したい。そして、ホームでガッカリさせてしまった方に対しては、長いスパンで、クラブとしてしっかり勝ち切れるチームになっていきたいと思います。ありがとうございました」

(取材・文 河合拓)

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