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[MOM1094]東海大翔洋GK西垣拓海(2年)_3連続セーブでPK戦完封!全国でも続く“PK戦不敗神話”

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.2 全国高校総体1回戦 東海大三高 0-0(PK0-3)東海大翔洋高 韮崎中央公園陸上競技場]

 静岡県予選準々決勝から4試合続けて出場しているが、総出場時間はわずか10分ほど。それでもインパクトの大きさは“ハンパない”。東海大翔洋高(静岡)は試合終了間際の後半35分に投入された194cmのPKストッパー、GK西垣拓海(2年)がPK戦で3連続セーブの殊勲。チームを2回戦へと導いた。

 西垣は県準々決勝・浜松北高とのPK戦で2本を止めると、聖隷クリストファー高との準決勝こそ1本も止めなかったが、相手が外して勝利。そして清水桜が丘高との県決勝では再び1本を止めて東海大翔洋の復活Vに大きく貢献している。そのGKは後半半ばの給水タイムからPK戦突入を想定して準備を開始。そして35分、好守を連発したGK市川泰成(2年)からの「思い切ってやってこい」という言葉を背にピッチに入った。

「市川も頑張っていたし、自分もと思っていた」という西垣は相手の1人目を左に跳んでストップすると、続く2人目のキックも右に跳んで止めて見せる。そして3本目のシュートも左へ跳んでシャットアウト。小曽根龍介監督が「県大会であれだけやって、自信をつけている」と評するGKは、県予選に比べて甘いコースだったシュートをいずれも完ぺきに止めて再びヒーローとなった。

 クロスバーに軽く手が届く194cmの威圧感に加えて、読みの鋭さがPK戦での活躍の要因。加えて、残してきた実績と自信が相手にプレッシャーをかけている。もちろん本人は「先発で出たい」という目標を持っているが、1試合通しての集中力など課題があるため出番はまだPK戦に限られている。その点は真摯に受け止めて今大会は「試合に出してもらったらPKをしっかりと止めて勝ちたい」とチームの勝利を目指していく。小学1年時から所属チームの学年最長身でGKを務めてきたという西垣は「川口(能活)さんのような安定感のあるGKになりたい」。今後、出番がないまま勝ち続けることがチームにとっては最高だが、出番が訪れれば再び止めてその“PK戦不敗神話”を継続する。

(取材・文 吉田太郎)
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