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粘った磐田、松本との上位対決は終盤の山崎弾でドローに持ち込む

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[8.3 J2第25節 磐田1-1松本 ヤマハ]

 J2は3日、第25節を各地で行い、ヤマハスタジアムでは勝ち点46で3位のジュビロ磐田が勝ち点50で2位の松本山雅FCをホームに迎える上位対決が開催された。前半にアウェーの松本が先制するもホームの磐田が試合終盤に追い付き、試合は1-1のドローに終わった。

 ともに負けられない一戦でファーストシュートを放ったのは磐田。前半5分、MFペク・ソンドンがミドルレンジから狙ったが、シュートは枠を外れた。その後も磐田がボールを回してリズムを作り、松本はボールを奪ったら縦に速い攻撃でゴールを狙いに行く。前半13分には速攻からFWサビアのパスからFW船山貴之が思い切り良くシュートを放ったが、ゴールマウスを捉えなかった。

 そして前半16分、磐田に決定機が訪れる。最終ラインのDF伊野波雅彦のフィードから一気に抜け出したMF松井大輔が、華麗なトラップからゴール前で待つFW阿部吉朗へドンピシャのクロスを送る。しかし、フリーの状況から阿部が放ったシュートはクロスバーを直撃し、先制のチャンスを逃してしまう。

 その後もシュートチャンスを作り出す磐田だが、先制点を奪うには至らない。一方の松本は縦に速い攻撃がオフサイドにかかる場面が目立ち、敵陣深くまでボールを運べずになかなかシュートまで持ち込めない時間帯が続いた。前半29分にはFKからDF飯田真輝がヘッドで狙ったが、GK八田直樹の手中に収まった。

 しかし、前半32分にDF多々良敦斗の縦パスから抜け出した船山が胸トラップからのボレーでゴールを脅かすと、直後の同33分に松本が先制に成功する。右サイドに開いた船山がファーサイドに鋭いクロスを送ると、反応したMF岩上祐三がヘッドで押し込んで先制点を奪った。

 後半に入っても磐田がボールを回す展開は変わらないが、1点をリードして、より守備の集中力が高まった松本守備を崩すには至らず、シュートまで持ち込めない焦れるような展開が続く。

 逆に後半15分には高い位置でボールを奪った松本のショートカウンターに遭い、岩上からパスを受けた船山にシュートを浴びるが八田がセーブして追加点を許さない。磐田は同18分にPA内で強引に持ち込んだ松井が狙ったものの、シュートは枠を捉えなかった。

 なかなか松本ゴールをこじ開けられない磐田はペク・ソンドンに代えてFW山崎亮平を投入して、状況を打開しようと試みる。同30分にはFWポポを投入して攻勢を強めるが、GK村山智彦を中心とした堅固な松本守備を前に決定機を創出できないまま、時計の針だけが進んでいった。

 しかし、磐田が意地の同点ゴールを叩き込む。後半42分、PA内でボールをキープした阿部のパスを受けた山崎が、DF2人に囲まれながらも強引に突破すると右足でねじ込んで試合を振り出しに戻した。その後スコアは動かず1-1のドローに終わり、2位と3位の上位対決は勝ち点1を分け合った。


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