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ベンゲル:「FFPの厳密な適用は簡単ではない」

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アーセナルの資金力には自信

 アーセナルアーセン・ベンゲル監督は、現在のクラブには以前よりも他のトップクラブと勝負できるだけの資金力があると主張している。一方で、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の実効性への疑問も呈した。

 過去にはセスク・ファブレガスサミル・ナスリロビン・ファン・ペルシーら主力選手を他チームに奪われてきたアーセナルだが、ここ2年でその流れは変わったと指揮官は主張する。イギリス複数メディアがベンゲル監督のコメントを伝えた。

「今の我々は以前ほどぜい弱ではない。それは確かだ。過去2年間に(メスト・)エジル(アレクシス・)サンチェスを獲得したが、5年前なら彼らを失っていただろう」

「今は5年前よりも、選手を買うために使える資金がある。我々はより戦うことができるようになった。数年間にわたってトッププレーヤーを失い続け、資金面のマネジメントのためその穴を埋める力はなかった」

 今年はサウサンプトンから多くの選手が上位クラブに流出。過去にはアーセナルMFアレックス・オックスレイド・チェンバレンやFWテオ・ウォルコット、レアル・マドリーMFガレス・ベイルらも輩出したクラブについて次のように述べた。

「選手を失うのは気の滅入るものだ。移籍先がマンチェスター・シティであれそれ以外であれ同じことだ。今のサウサンプトンはそれと同じことを言うだろう。去年のサウサンプトンのチームに、オックスレイド・チェンバレン、ウォルコット、ガレス・ベイルを加えてみれば、彼らのやってきた仕事の質の高さが分かる」

「今の彼らは、より強い資金力を持った他クラブとの関係という点で、以前の我々と同じ立場にいる。弱い者いじめだとは思わない。移籍は三者の合意であり、彼らはノーと言える立場にいるからだ。選手たちはより裕福なクラブにたどりつくものだ」

 数日前には、マンチェスター・シティがニューヨーク・シティFC経由のレンタルでMFフランク・ランパードを獲得したことがFFPの回避にあたるのではないかと疑問を呈していたベンゲル監督。UEFAが厳密に規定を適用するのは困難だとも指摘している。

「今は彼らに対して何らかの制限があるように見えるが、そういうチームには賢い人々がいて、どうやって回避するかを考えることができる。それを非常にうまくやっている」

「時間が答えを出してくれるだろう。テレビの経済力も考えて、UEFAは慎重にならざるを得ない。パリ・サンジェルマンのようなクラブを明日にでも閉め出したとすれば、フランスのテレビ局はUEFAに資金の返還を要求しにいくだろう。最初に考えれられていたほど簡単なことではない」


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