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G大阪が今野&宇佐美弾で8年ぶり5連勝! 泥沼の大宮は7戦未勝利

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[8.9 J1第19節 大宮0-2G大阪 NACK]

 J1は9日、第19節を各地で行い、大宮アルディージャガンバ大阪が対戦した。試合は前半27分に日本代表MF今野泰幸のゴールで先制したG大阪が、後半6分にもFW宇佐美貴史の追加点でリードを広げ、2-0で8年ぶりとなる5連勝を飾っている。

 大宮は、引き分けに終わった前節の仙台戦(2-2)後、大熊清監督の解任が一部で報じられた。結局、大熊監督は続投となったが、降格圏にいる厳しい状況も変わらない。ホーム2勝目を目指すチームは、GK江角浩司が2試合ぶり先発復帰。一方のG大阪は、4連勝中と好調をキープ。前節の横浜FM戦(2-0)と同じスタメンで試合に臨んでいる。

 丁寧なビルドアップを見せた大宮は5分、縦パスが相手DFに引っ掛かったこぼれ球をFWムルジャがダイレクトシュートで狙ったが、GK東口順昭に抑えられた。ロングボールを最終ラインの裏に狙う形の多いG大阪は、前半8分にCKを得ると、MF遠藤保仁の入れたボールをDF西野貴治がヘッドでゴールを狙ったが、左に逸れている。

 前半10分には中盤でボールを持ったムルジャがドリブルで西野をかわし、一気に加速。PA内までボールを運んでシュートしたが、GK東口に阻まれた。G大阪も14分、左SBオ・ジェソクが攻撃参加し、低いボールをゴール前に入れる。これをMF倉田秋が合わせたが、枠を捉えたシュートはGK江角に枠外へ弾かれた。直後の15分にもG大阪はPA内で遠藤がこぼれ球を拾い、左足を振り抜いたが、シュートは左サイドネットに外れている。

 その後も両GKの活躍が光る。18分、遠藤のCKに合わせたFWパトリックのヘッドをGK江角が好セーブで阻むと、その1分後にはロングカウンターから左サイドからMF橋本晃司が折り返したクロスをムルジャが頭で合わせたシュートを、GK東口が阻む。

 先にゴールを割ったのは、アウェーの大阪だった。前半27分、FKから中央に入れたボールを宇佐美がヘッド。GK江角に跳ね返されたボールを、MF阿部浩之がシュート。これも大宮DFにブロックされたが、こぼれ球を今野がゴールに決めて、1点をリードした。30分にもG大阪は遠藤のCKをDFが跳ね返したボールを阿部がボレーで合わせる。GK江角が反応したボールはクロスバーを叩き、追加点にはならなかった。

 前半40分にもボールを持ったG大阪は、遠藤の縦パスを受けたパトリックが宇佐美にボールを落とす。宇佐美がドリブルで仕掛けて右足でシュートしたが、これはDFにブロックされた。大宮も45分に橋本がPA外から意表を突くシュートでゴールを狙ったが、GK東口に阻まれ、1点ビハインドのままで前半を終えた。

 G大阪は後半6分、相手ボールを右サイドの高い位置で奪ったパトリックが、PA内に走り込んだ宇佐美にパス。宇佐美が2試合ぶり今季5点目となるゴールを叩きこみ、リードを広げた。ホームで負けられない大宮も14分、左サイドを強引に突破したDF高橋祥平の折り返しを、ムルジャがシュートしたが、枠を捉えられない。

 後半16分には左サイドでボールを受けた宇佐美が、鋭いドリブルで大宮守備陣を切り裂く。後方からのファウルで倒されて、FKを得る。ここで大宮はDF今井智基が負傷し、DF福田俊介と交代する。同23分にも大宮は右サイドから家長が入れたクロスを高橋がヘッドで折り返し、ムルジャが飛び込んだが、ヘディングは左サイドネットに外れた。

 大宮は後半30分に、MF富山貴光を下げてMF渡邉大剛を投入して、交代枠を使い切る。同34分には渡邉のシュートがブロックされると、G大阪が宇佐美の突破力を生かしてロングカウンターを見せる。宇佐美からのパスを受けた阿部のシュートはGK江角に弾かれ、そのボールを拾った倉田のシュートもGK江角にキャッチされた。

 G大阪は37分にパトリックを下げて、FW佐藤晃大を起用する。同45分には阿部と宇佐美をベンチに下げて、DF藤春廣輝とMF明神智和をピッチに送り出した。このまま試合は終了し、G大阪は5連勝で勝ち点を30に伸ばした。一方、降格圏の17位にいる大宮は7試合未勝利(4分3敗)で、ホームゲームの通算成績も1勝2分6敗と大きく負け越している。

(取材・文 河合拓)
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