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先発復帰後7勝1敗! 自信を深めるG大阪FW宇佐美「良い効果をチームに与えられている」

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[8.9 J1第19節 大宮0-2G大阪 NACK]

 強烈な個の力を、ピッチで示し続けている。FW宇佐美貴史が先発に復帰した12節の徳島戦(3-0)以降、ガンバ大阪は7勝1敗と快進撃が続く。リーグ再開後の4試合で3得点を挙げていた宇佐美は、9日の大宮戦でも2点目となるゴールを決め、チームの勝利に大きく貢献した。

 後半6分、宇佐美はMF今野泰幸のパスから抜け出したFWパトリックの折り返しを、1トラップして、右足でゴールに沈めた。2戦ぶりのゴールを振り返り、「ああいう形でスピードを生かしてパトリックが深い位置でボールを持つことは、いままでもいっぱいあった。彼が裏に抜けたときや、ポストプレーをしたときは、その周りをウロチョロしようと普段から意識していた。今回も前で起点をつくってくれて、顔を出したら、しっかり良いボールを出してくれた。半分以上、パト(リック)のゴールだったと思う」と、宇佐美はブラジル人FWに感謝した。

 ニアサイドを豪快に打ち抜いたシュートについては、前半の反省点を生かしたと明かす。前半40分、MF阿部浩之の落としを受けた宇佐美は、PA内にドリブルを仕掛けて、DFをかわしてシュートを放った。しかし、ファーサイドを狙ったボールは、DFにブロックされて右へ切れて行った。

「あのシーンのイメージが残っていたので。前半のミスが良い教訓になりました。またファーに蹴ったら、DFに当たるかなと思ったのでニアに変えた感じです。トラップした瞬間に、あまりにも空間と時間があったので、その場面を思い出して『また後ろから来ているかな?』と思って、あの瞬間にニアに打ち抜こうというイメージで蹴りました」

 先発復帰後の快進撃について、「自信になっている」と認める。「一人で勝たせることはできませんが、一人で(サッカーを)変えられるっていうところは、体現できていると思う。今、復帰して7勝1敗。ほぼほぼ負けていないし、良い効果をチームに与えられていると思います。何かしら自分がプレーに関与して、その余韻が残って、サイドチェンジで点が入っていたり、そういうシーンが多いので。チームにとって良い動きができているかなと思っている」と、手応えを口にした。

 試合終了後には、G大阪アカデミーの先輩であるMF家長昭博とユニフォームを交換していた。「今日は仕掛けて行く中で、ボールを失う回数が多少、多かったと思う」と自身のプレーを反省する宇佐美は、「(家長には)まだまだ及ばないなと思いました。ほぼボールロストしてないんじゃないかなっていうくらい、ボールを取られていなかったので。交代してからも『すごいな』と思いながら見ていましたし、まだまだもっと頑張らないといけないなという気持ちにさせてくれました」と、刺激も受けて「そういう課題を持って、次の試合にまた取り組んでいきたい」と、06年4月以来の6連勝を見据えた。

(取材・文 河合拓)
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