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背番号3に捧げる勝利、2位松本が栃木に競り勝つ

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[8.10 J2第26節 松本2-1栃木 松本]

 2位松本山雅FCはホームで栃木SCに2-1で競り勝ち、2試合ぶりの白星を飾った。これで8試合負けなし(6勝2分)。この日、3位磐田が敗れたため、勝ち点差を「7」に広げている。一方の栃木は泥沼の5連敗となった。

 松本は前半アディショナルタイム、MF岩上祐三の左CKのセカンドボールをPA手前のMF岩間雄大が右足ダイレクトで振り抜く。シュートはDFに当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。

 今季、長崎から完全移籍で加入した28歳の岩間にとって、これがJリーグ初ゴール。「きれいに当たってくれたので、気持ちよかった」という前半終了間際の先制点で、松本が1点をリードして折り返した。

 後半に入ると、栃木も反撃を見せる。後半17分にはMF近藤祐介が左足で強烈なミドルシュート。これはGKに弾かれたが、同27分、左サイドからのDF鈴木隆雅のアーリークロスをFW大久保哲哉がヘディングでゴール右隅に流し込み、1-1の同点に追いついた。

 しかし、松本も後半36分、左クロスのこぼれ球をFW船山貴之がPA外から右足を一閃。豪快にゴール右上隅に蹴り込み、2-1と勝ち越した。エースの4試合ぶりとなる今季14ゴール目で松本が競り勝った。

 2011年8月4日にOBで元日本代表DFの松田直樹さんが死去。命日後、初のホームゲームということで、試合後は選手全員が3番のユニフォームを着てスタンドのサポーターに挨拶し、勝利をともに喜んだ。

 岩間が「大事な試合だったし、勝ちたかったのでよかった」と言えば、反町康治監督も試合後のインタビューで「彼の強い思いが我々を動かしたのは間違いない」とコメント。「マツが天国で応援してくれていることを感じながらこれからも戦いたい」と、悲願のJ1昇格へ決意を新たにしていた。


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