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福岡ラストマッチを白星で飾ったFW石津「神戸で死にもの狂いで頑張る」

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[8.10 J2第26節 福岡3-1磐田 レベスタ]

 福岡県出身の24歳が新たな旅立ちに向かう。アビスパ福岡のFW石津大介は福岡大在学時の10年から特別指定選手としてチームに加わった。12年に正式に加入すると初年度から出場機会をつかみ、2年目の13年には完全にレギュラーに定着した。今季も磐田戦前までに24試合に出場するなど主力としてプレーしてきたが、9日にヴィッセル神戸への期限付き移籍が発表されていた(移籍期間は2015年1月31日まで)。

 福岡でのラストマッチとなった磐田戦で石津は積極的にゴールを狙った。惜しくも自身に得点こそ生まれなかったものの、前半13分にFW坂田大介への鮮やかなラストパスでチーム2点目を演出。後半28分にピッチを離れるまで精力的な動きを見せて、チームの6試合ぶりの勝利に貢献した。

 試合後にサポーターの前に立った石津は「今日は本当に勝つことができて良かったです」と安堵の表情を見せると、移籍の経緯を話した。「話を頂いたときに答えは簡単には出ませんでした。ここまで成長させてくれたクラブに何も貢献できないまま移籍をしていいのかという気持ち、目の前にチャンスがあって挑戦しなくていいのかという気持ちの2つで葛藤しました」と告白。しかし、「いろいろ考えた結果、チャレンジしたいという気持ちが強く、この決断に至りました」と語ると、「自分で決断したことなので神戸に行って、しっかり活躍できるように死にもの狂いで頑張ります」と新天地での決意を表明した。

 先制点を奪って、石津と喜びを分かち合ったMF城後寿は「勝って気持ち良く送り出したい気持ちがあったので、本当に勝てて良かった。活躍してもらわないと困るし、活躍しないと帰ってこさせないように頑張って来てほしい」と福岡を離れる戦友にエールを送っている。

 石津コールを届けたサポーターからも、横断幕で『将来のアビスパに絶対必要な選手』『成長して帰って来てアビスパを優勝させてほしい』とエールを送られた石津は、自身初のJ1へ『死にもの狂い』で挑む。


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