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好調の千葉と横浜FCは互いに譲らずスコアレスドロー

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[8.10 J2第26節 千葉0-0横浜FC フクアリ]

 J2は10日に各地で第26節を行い、フクダ電子アリーナでは、5戦負けなしのジェフユナイテッド千葉と4連勝中の横浜FCが対戦した。互いの意地がぶつかり合った一戦は、0-0のスコアレスドローで終わっている。

 好調な両チームは、立ち上がりからハイテンションなゲームを見せる。前からのプレッシングを見せる横浜FCが、前半4分に松下年宏がミドルシュートを放って、千葉ゴールを脅かせば、千葉も右サイドからDF大岩一貴がクロスを入れ、FWケンペスのヘッドで横浜FCゴールに迫った。

 手数をかけない攻撃の目立つ千葉は、9分にFW森本貴幸がロングボールに競り勝つと、ケンペスとパス交換。リターンパスを受けた森本が強烈なシュートを枠に飛ばしたが、GK南雄太に阻まれた。横浜FCは20分、左サイドで直接FKを得ると、ゴール前にロングボールを入れる。FWパク・ソンホが競り合い、こぼれたボールをMF野崎陽介が中央に入れる。ゴール前にいたMF小池純輝が右足でゴールを狙ったが、わずかに右へ逸れて行った。

 その後も千葉は、両サイドからのクロスをゴール前に入れ、ケンペスや森本がゴールを狙うものの、GK南の好セーブもあり、得点を挙げることはできない。一方、横浜FCは29分にMF松下裕樹が、距離のある位置から強烈なミドルシュート。鋭いシュートは枠を捉えたが、GK岡本昌弘が懸命に防いだ。さらに同31分にも野崎がカットインからシュートを放つなど、少しずつ千葉のゴールに近づいたが、得点を挙げられないまま、前半を折り返した。

 一進一退の攻防は、後半に入っても続く。まず3分、横浜FCのMF寺田紳一がセットプレーからゴールを狙えば、直後に千葉もMF谷澤達也がゴール前のルーズボールを拾って、右足でシュートしたが得点を挙げられない。

 後半に入ると、千葉は左SHの谷澤が中に絞ってボールを受ける回数が増え、空いたスペースを左SB中村太亮が突き、クロスを入れる形を見せ始める。同14分にも中盤でこぼれ球を拾うと、谷澤にボールを預ける。谷澤が左サイドの中村にボールを預け、最終ラインの背後に走り込み、クロスを上げる。中央で横浜FCの守備陣が体を張った守備を見せてシュートを打たせなかったが、攻撃の形をつくっていった。

 攻勢になった千葉は、後半16分にCKを得ると、MF兵働昭弘のクロスを森本がフリックし、MF佐藤健太郎の頭に当たる。ボールは枠を捉えたが、GK南が反応してゴールを許さなかった。

 流れを変えたい横浜FCは、16分にMF小野瀬康介を投入する。その小野瀬は後半20分、GK岡本の位置を見てミドルシュートでゴールを狙ったが、GK岡本に阻まれる。小野瀬が入り、4-1-4-1になった横浜FCは、中盤でボールを受け始める。小池のパスを受けたパク・ソンホのシュートが左ポストを叩き、こぼれ球を小池が収めて左足でシュートをしようとしたが、懸命な戻りを見せたDF山口智にブロックされて、絶好のチャンスを生かせなかった。

 後半28分には千葉のケンペスが再びCKからゴールを狙ったが、これもGK南が防ぐ。千葉は32分、井出を下げて、FW大塚翔平を投入した。同40分に横浜FCは松下年を下げ、MF佐藤謙介、千葉は兵藤を下げて、MF佐藤勇人を起用した。佐藤謙が高い位置でプレスを掛ける横浜FCは、43分に松下裕のクロスにパク・ソンホがヘッドで合わせるなど、惜しい場面もつくったが、ゴールが遠い。同45分にもDF中島崇典のFKをゴール前でドウグラスが合わせたが、ヘッドはクロスバーを越えた。

 千葉もアディショナルタイムに、谷澤がPA内までドリブルを仕掛けて、左足でコースを狙ったシュートを放つ。しかし、これはクロスバーを叩き、得点にはならない。結局、このまま試合は終了。0-0で勝ち点1を分け合った。

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