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シュート7本も空砲に終わった千葉FWケンペス「今日は本当に勝利が欲しかった」

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[8.10 J2第26節 千葉0-0横浜FC フクアリ]

 与えられたチャンスを生かしきれなかった。0-0で終わった横浜FC戦を振り返り、ジェフユナイテッド千葉関塚隆監督は「決めるべきところで、決定的チャンスを決めきれず、勝ちに持っていけなかった。そういう意味で、サポーターに申し訳ない」と、試合を振り返ったが、90分で放った18本のシュートをゴールにつなげることができなかった。

 もっとも横浜FCゴールに迫っていたのが、FWケンペスだ。ブラジル人ストライカーは前半だけで5本、後半にも2本のシュートを放っている。両サイドから、中央のケンペスにクロスを上げる攻撃が、現在の千葉が狙いとしている形だ。この日も両SHだけでなく、左SB中村太亮、右SB大岩一貴からもゴール前にクロスが上げられたが、相手GK南雄太の好セーブもあり、得点を挙げられなかった。

「サイド攻撃は有効だと思いますし、そこが勝敗を分けるポイントになると思います。もっともっと練習をして、精度を高めていかないといけないとフィニッシュまでいけない。前半は、森本(貴幸)の惜しいシュートが一本ありましたが、その一本だけでした。そこのラストパスも、もう少し、こだわってやらないといけないと思っています」と、ケンペスは振り返った。

 サイド攻撃を生かすためにも、ケンペスはバリエーションが必要と感じている。「いま、自分たちの攻撃はサイドを中心にやっていますが、もう少しSHが中に入っていく動きをすれば、中央からも崩せる。もっと連係を高めることで、オプションをつくらないといけません」と、課題を口にした。

 その一方で、自身が多くのシュートを打てていることには、好感触を持っているようだ。「相手のマークがPA内ですごく厳しくて、なかなかフリーで打たせてもらえませんでした。相手も自分の動きや特長を研究してやってきていると思うし、そこを打開できるようにみんなで頑張っていかないといけない」と、味方のフォローを求めつつ「今節はドウグラスにマークされ、前節もウェリントンにマークに付かれることがあったけど、相手の中心選手にマークされても、フィニッシュまで行けていることは前向きに考えたいし、今日は相手GKが良かったと思います」と、手応えを語っている。

 それでも、前節は首位の湘南と引き分け、今節も4連勝中の横浜FCとスコアレスドロー。2試合連続で勝ち点1の獲得にとどまっており、ケンペスも「今日は本当に勝利が欲しかった。ホームだし、勝ちたかった」と悔しがる。「ただ、この2試合は、湘南も、横浜FCも、すごく調子の良いチームが相手でした。そう考えれば、貴重な勝ち点1と捉えてもいいと思います。チームも新監督の意図が伝わり、徐々に良くなってきているので、さらに勝ち点3を目指していきたいと思います」と、前を向いた。

(取材・文 河合拓)
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