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新ポジションへ挑戦中のU-21代表FW鈴木「まだまだですよ」

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 練習後には子供たちに囲まれる人気者。そして、ピッチ上ではCFの位置に入って攻撃の基準点となる。FW鈴木武蔵(新潟)はこれまであまり経験したことがないと語るポジションで、新たな挑戦を続けている。

 福岡でトレーニングキャンプ中のU-21日本代表候補メンバーは12日、4-3-3を採用した練習を行い、鈴木はCFのポジションを務めた。しかし本人は、「新潟は2トップを採用していますし、今までも3トップの中央に入ることはあまり経験がありませんでした」と話した。

 あまり馴染みのないポジションとなるが、「守備時には後ろの選手の声を聞いて、行けるときはしっかりと寄せてボールを奪いに行くように言われていますし、周囲にはパスを出せる選手がいっぱいいるので、そこは話し合ってより自分が良い形でボールをもらえるように、チームがより良くボールを回せるように、これからもっとコミュニケーションをとっていきたいと思います」と前向きに捉えている。

「2トップと違い、1人で動き出さないといけないときもあるので、1人で引いて背後に出たり、背後に出てからまた引いてもらったり、個人で動けるようにしたり、周囲の選手との距離感を大事にするようにしています」と新たなポジションで意識していることを語ったが、「やる機会が少ないので、まだまだだと思いますよ」と苦笑した。

 今年1月に行われたAFC U-22選手権ではベスト8敗退となり、「コンビネーションが全然できていませんでしたし、チーム的にも個人的にも力の差を感じました」と悔しさをにじませたが、「でも、そこから一つひとつの練習の中で皆ですごい話し合うようになったし、あのときよりも成長したチームになっていると思います」と自信を覗かせた。

 来月に開幕するアジア大会が当面の目標となる中、ストライカーはチームメイトとの連係をさらに深め、新ポジションをモノにしようと奮闘している。

(取材・文 折戸岳彦)

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