beacon

2試合連続ゴールのU-21代表DF岩波「勝ちにこだわった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.13 トレーニングマッチ U-21日本代表2-0福岡]

 2試合連続ゴールでチームを勝利へと導いた。でも彼はストライカーではない。DF岩波拓也(神戸)は最終ラインの要として君臨している。

 6月11日に行われた全日本大学サッカー選抜チームと練習試合を行った際には、前半28分にMF秋野央樹のCKから先制点を叩き込んだ。そして今回のトレーニングキャンプ最終日に行われた福岡戦では1-0と1点をリードして迎えた前半37分、またもや秋野のCKからヘディングシュートを決めて貴重な追加点をマークした。

「僕はディフェンダーなので、試合を通してゼロに抑えられたのがうれしいです。ゴールでアピールできたのは個人的には良かったと思いますが、何よりも今は個人のアピールよりもチームとして良くなっていくことが大事」と個人の内容よりも、チームの内容、そして結果が重要だと話した。6月の大学選抜との試合では1-2の逆転負けを喫していただけに、2-0のまま逃げ切った福岡戦の勝利はチームにとっても大きかったようだ。

「前回は大学生相手に逆転で負けてしまいました。チームとして勝てなかったので、今日はチームとして、90分間を通して相手に勝つということにこだわっていました。戦術面の内容等もありますが、その中で勝つことが一番大事だと思っているし、それは(手倉森誠)監督も強く言っていたことなので勝てたことが良かったです。ただ、その中でもラインコントロールとかいろいろな課題がまた見つかったので、次に生かせていければと思います」

 岩波が出場した前半はスタート時は4-3-3だったシステムが途中から4-2-3-1に変更されるなど、手倉森監督は試合を通してさまざまなシステムを試した。しかし岩波は「いろいろなポジションができた方が選手としてもいいし、監督が柔軟性を求めているので、そこは十分に対応できたと思います」と指揮官の求めるサッカーに順応したという手応えも得ている。

 アジア大会、リオ五輪とこの世代が目指すべき大会が視線の先にはあるが、岩波は「僕はロシアW杯出場を目指しています」とさらに先を見据える。しかし、「その過程にアジア大会や五輪があります。だからこそ、そこで良い結果を残さないといけません。4年後のW杯に向けて、この世代は日本を代表するようなチームにならないといけないと思っています」と語ったように、まずは来月開幕するアジア大会での2連覇を目指す。

(取材・文 折戸岳彦)

▼関連リンク
第17回アジア競技大会特集ページ

TOP