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[MOM1114]初芝橋本DF西岡伸(3年)_「ボクは脇役」のCBがアイアディアナスカップMVPに!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.14 アイアディアナスカップ決勝 初芝橋本高 1-0 鳴門高 宮崎県総合運動公園サッカー場]

 大会MVPに選出されたのは、初芝橋本高の阪中義博監督が「彼は日の目を見ていない。でもよう動いていたし、献身的に頑張った」と評したCB西岡伸(3年)だった。「ボクは脇役です。(勲章などは)ボクは気にしないでやっている。でもホンマに嬉しいです。これはお母さんに連絡せんと」とMVP男は照れ笑い。注目GK立川小太郎(3年)も「ずっと前から陰で頑張っていた。あんま取り上げられていなかったですけど。伸は安定している」と讃えるDFが優勝の立て役者として副賞のアディダス社製スパイクもゲットした。

 今大会は立ち上がりに失点して追う展開の試合が続いた。ただ「最後(決勝)は最初から最後までいつも通りやろう。立ち上がりも気にせずにやろうと。気にせずにやれて良かったです」という決勝で西岡と永見皓平の両CBが見せた守りは鉄壁だった。鳴門攻撃陣の前に立ちはだかり、危険な存在だった鳴門MF中尾優生に対しては「永見としゃべってコンビネーション取ってやっていました」(西岡)とゴール前に入り込ませない。試合を通して決定的なシーンはほとんどつくらせなかった。特に西岡は180cmの高さを発揮したのに加えて思い切ったインターセプト。今大会、彼のインターセプトは随所で見られ、そのまま一気に攻め上がる動きが試合の流れを一変させていた。

「攻めたい気持ちの方が強いので、それが出てインターセプトとかできるんじゃないかと思う。ボクはディフェンスもしたいし、オフェンスもしたい」。もちろん相手のアタッカーを潰すことを第一にしながら、攻め上がることも常に考えている。その読みとスピードがチームの守りを引き締め、攻撃を後押ししている。

「きょうはほとんどミスせずにできた。マン・オブ・ザ・マッチは・・・ボクかなと」と笑った西岡。「熱い」と評するカルレス・プジョルのようなDFを目指す西岡は今大会主役になったことについて「それは最後点取ってくれたオフェンスのおかげ。優勝できたのは良かったけれど、立ち上がりの失点が多かったので気を引き締めてやっていきたい」と浮かれることなくチームメートたちへの感謝と課題について語り、選手権へ向けては「緊張せずにというのは無理と思うけれど、ある程度緊張感もってやっていきたい」と誓っていた。

(取材・文 吉田太郎)
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