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[アイアディアナスカップ]“大迫越え”掲げるFW柳原が優勝ゴール

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[8.14 アイアディアナスカップ決勝 初芝橋本高 1-0 鳴門高 宮崎県総合運動公園サッカー場]

 初芝橋本高(和歌山)をアイアディアナスカップ初代王者へ導くゴールを決めたのは、「初橋の点取り屋」FW柳原慶斗(3年)だった。後半6分、MF道前雄亮の左足FKでニアサイドのCB永見皓平がDFを引き付けると、ボールが伸びて抜けたところをフリーで合わせて決勝点。「チャンスはいっぱいあったけれど、決めきれないという感じだった。でもいつ点入ってもおかしくなかった。決められてよかった」と喜んだ。

 全国高校総体では日大山形高との初戦でハットトリックを達成し、続く習志野高戦でも終盤に貴重なゴールを決めて計4得点。チームの16強進出に大きく貢献したが、満足感はない。目標は08年の高校選手権でFW大迫勇也(現ケルン)がたたき出した10得点越えだった。「4点決めたんですけど、『大迫抜く』とか大きなこと言っていたので、力不足というか甘かったと思う。その気持ちで行っていたんですけど、最後の大津戦で結果出せなくて。できなかったのでリベンジするためには成長しなければいけない」。

 この決勝では決勝点のほかにもペナルティアーク付近のこぼれ球を左足でクロスバーに叩きつけるなど、今大会はゴール前で怖い存在にはなっていたが、爆発するまでには至らなかった。よりシュートの精度を高めること。そして「シュートのところはいけると思うんで、そのシュートに行くまでの過程。センタリングに合わせるとか、ドリブルで1個外して打ったり、シュート打つまでの段階を良くしていきたい」という課題を突き詰めて選手権でもう一度“大迫越え”に挑む。

(取材・文 吉田太郎)
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