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今季初ゴールでチームの無得点記録を止めたC大阪MF南野「勢いづくゴールにしたかった」

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[8.16 J1第20節 川崎F 5-4 C大阪 等々力]

 クラブワースト記録タイの4試合無得点だったセレッソ大阪。それでも、16日の川崎F戦では、キックオフからわずか5分、左サイドからDF丸橋祐介が上げたクロスを、ゴール前に走り込んだMF南野拓実が決め、その悪い流れを断ち切ったはずだった。しかし、10分にFW小林悠に同点ゴールを決められると、前半だけで4失点。後半に入って猛反撃を見せたが、4-5で敗れ、9試合未勝利(3分6敗)となった。

 先制ゴールを決めた南野は、「自分たちでは、(ゴールは)立ち上がりだったし、勢いづくゴールにしたかったですけど…。失点して、そのままズルズルと立て続けに食らったのは、修正しないといけないと思う。あそこ(1-4)から跳ね返すのはきついんで、チームとして、もうちょっと賢く試合を運べられたらと思います」と、先制後の試合運びを反省した。

 C大阪にとって、リーグ戦で5試合ぶりとなるゴールは、南野自身にとっても今季のリーグ戦初ゴール。「自分が点を取ることより、チームが勝つことが大事なので。勝ちにつながるゴールが取りたかった」と冷静だった南野は、「(チームが)久しぶりに点が取れたことで、チームが前掛かりになり過ぎた面はあったかもしれません。立て続けに失点してしまったので」と、久しぶりのゴールが、チームのバランスを狂わせたことを指摘した。

 この試合に敗れ、C大阪は再びJ2降格圏となる16位に落ちた。それでも、4得点を取れたことについて、「無得点が続いていたし、チームにとってプラスになったんちゃうかなと思います。それでも、勝ち点はゼロだし、負けは負け」と結果を受け止めつつ、南野は「今日、ゴールできた感覚を、次につなげないといけない。大差を付けられても最後まで戦った。これを続けることが一番大事」と前を向いた。

(取材・文 河合拓)

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