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モイーズ氏:「ユナイテッドでは時間を与えられなかった」

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残念な結果に終わった仕事を振り返る

 元マンチェスター・ユナイテッド監督のデイビッド・モイーズ氏は、短期間に終わったユナイテッドでの仕事を振り返り、十分な時間を与えられなかったと述べている。

 ユナイテッドを26年間にわたって率い、多くの成功をもたらしてきたサー・アレックス・ファーガソン氏の後任として、昨年夏にユナイテッド監督に就任したモイーズ氏。だが成績は振るわず、シーズン終了を待たずして解任される結果に終わった。

 ユナイテッド監督退任後初のインタビューに応じたモイーズ氏は、イギリス『デイリー・メール』に次のように話している。

「未知の仕事へ踏み入るということであり、今思い返せば、ほぼ不可能な仕事でもあった。だが、私にとって正しい仕事だったと思う」

「私はエバートンを11年以上率いていた。チャンピオンズリーグ出場権も獲得し、FAカップ決勝にも進み、年間最優秀監督に3度選ばれた。私はプレミアリーグで最も経験豊富な監督の一人だったし、ユナイテッドはいつもイギリス人の監督が率いてきた」

 約10か月での解任に、クラブから十分な時間を与えてもらうことができなかったと感じているようだ。

「本当の成功になるものだと感じていたので、仕事を失ったことは大きなショックだった。必要な変化を行うために、時間が必要になることは分かっていた」

「発展していくためには時間が必要だったが、我々はそれ以外の重要な変化を加える過程の中にあった。結局、私は成功する時間も失敗する時間も与えられなかったと感じている」

 昨年夏の移籍市場では補強がスムーズに進まなかったユナイテッド。モイーズ氏は、レアル・マドリーFWクリスティアーノ・ロナウドらの獲得を望んでいたことも認めている。

「夏の移籍市場で選手たちを連れてこようとしたが、実現しなかった。挑戦しなかったわけではないのは確かだ。決断力に欠けていたのではなく、その正反対だ」

「我々が(セスク・)ファブレガス、(ガレス・)ベイル、ロナウドを欲しかったことはよく知られている。私が最初に来たときにロナウドの話があった。我々は2人ほどのビッグネームの獲得に近づいていた。誰かを責めようとしているわけではないが、ただ実現しなかったということだ。」

 今後に関しては、イギリス以外での監督の仕事に強い関心を持っている様子だ。

「いくつかの仕事に関して数人と話をしたが、可能ならば、成功できるチャンスを得られる仕事を見つけたいと思う。ガラタサライとは話がまとまらなかったが、海外は一つの可能性だ。プレミアリーグにはいつもある程度の外国人監督がいるが、イギリス人監督も同程度に他国で働くべきだと思う」

「海外での仕事は私の力になるだろう。ロイ・ホジソンのキャリアを見てみるといい。テリー・ベナブルスやサー・ボビー・ロブソンもそうだ。(他国での指揮は)彼らにとって何もマイナスにはならなかったと思う」

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