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今季4点目で目標達成に王手の横浜FC DF野上「早く次の1点を取りたい」

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[8.17 J2第27節 横浜FC4-2讃岐 ニッパ球]

 今シーズン、横浜FCで唯一、全試合フル出場を続けているのが、DF野上結貴だ。プロ入り2年目の若いCBは、17日に行われたカマタマーレ讃岐戦の前半31分に、MF松下年宏のCKをヘッドで合わせ、今シーズン4点目を記録。4-2の勝利に大きく貢献するとともに、チーム最多得点者となった。

 この日、先発出場した横浜FCのフィールドプレーヤーでは、DF中島崇典を除く9選手が今シーズン、得点を挙げている。絶対的な得点源がない一方、誰でも点を取れることがチームの武器になっている。「レベルが低いだけです。たった4点ですから」と、チーム内トップスコアラーになったことを笑い飛ばす野上だが、「マツさん(松下裕樹)が、相手選手をブロックしてくれたので、僕がフリーになれました。ワンちゃん(松下年宏)から良いボールが来たし、ゴールがそこにあったので」と、先輩への感謝を忘れない。

 今シーズン、野上は開幕前から5ゴールを目標に掲げて来た。その目標に、あと1点に迫ったが、「目標を達成したら、また次に目標をつくればいいだけなので。早く次の1点を取りたいです」と言ってから、すぐに「取りたいというか…。FWの選手じゃないので。今日も(失点)ゼロで抑えられたら一番良かったんですけど」と、2失点を反省する。

「3-0になって、チーム全体としての守備意識が低くなった感じがありました。ちょっと緩んだ感はあります」と、振り返る。とくに後半から出場した讃岐FW木島良輔には、1ゴールを決められただけでなく、クロスバー直撃のシュートを打たれるなど、対応に苦労した。

「警戒は、かなりしていました。でも、失点の場面は、サイドの1対1でやられてしまっていた。今、振り返ったら、僕が中に戻るのではなく、(サイドに)出て行っても良かったのかもしれない。そのあたりは、もう一度、映像を見直して確認したいと思います。2点目のPKも余計でした。今後、順位が得失点差で決まることも考えられるし、『最低でも4-1で終えよう』と話していた中で2点目を与えてしまったので」と、5試合ぶりに喫した失点を、さらなる成長につなげることを誓った。

(取材・文 河合拓)

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