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川崎Fの強力攻撃陣を封じ、横浜FMが神奈川ダービー制す…ラフィーニャは3戦連発!!

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[8.23 J1第21節 横浜FM2-0川崎F ニッパ球]

 J1は23日、第21節を各地で行い、ニッパツ三ツ沢球技場では横浜F・マリノス川崎フロンターレをホームに迎える神奈川ダービーが開催された。前半開始早々に横浜FMが先制すると、前半35分にはDF登里享平が退場して数的優位に立つ。後半に入って数的不利の川崎Fにゴールを脅かされる場面もあったが、1点を追加した横浜FMが2-0の完封勝利を収めた。

 第19節浦和戦から3-4-3を採用していた川崎Fだったが、この試合はFW大久保嘉人とFW小林悠を前線に並べる4-4-2で臨んだ。序盤からリズム良くパスをつないだ川崎Fが主導権を握ると思われたが、前半3分に横浜FMがビッグチャンスを迎える。PA内で登里のハンドを誘ってPKを獲得すると、これをFWラフィーニャがきっちりと沈めて、自身にとって3試合連続ゴールとなる先制点を奪った。

 この得点で勢いに乗った横浜FMは、前半5分にMF藤本淳吾が強烈なシュートを放ったが、これはGK杉山力裕のセーブに遭い追加点を奪うには至らない。前半7分には高い位置でボールを奪ったMF中村俊輔のパスからMF小椋祥平が決定機を迎えるも、シュートは杉山のビッグセーブに阻まれた。

 試合開始直後こそ小気味良くパスを回した川崎Fだったが、横浜FMの激しいプレスに苦しめられ、なかなか敵陣深くまでボールを運べない。前半10分にCKの流れからFWレナトのクロスを小林がヘッドで狙ったが枠を外し、同15分にはMF森谷賢太郎が長い距離をドリブルで運んでシュートまで持ち込むがシュートは枠上に外れた。

 その後はともにチャンスを作ったが、前半20分にMF齋藤学が至近距離から狙ったシュートはゴール左に外れ、同33分には大久保が落ち着いてループシュートを放つもクロスバーに阻まれてしまい、1-0のままスコアは動かない。すると、同35分に登里がラフィーニャへのファウルでこの試合2度目の警告を受けて退場。1点のビハインドを背負う川崎Fが数的不利に陥ってしまった。

 後半3分にはラフィーニャがDF小林祐三との大きなワンツーからPA内に侵入したが、シュートは枠を捉えず。同12分には高い位置でボールを奪ったラフィーニャのパスを受けた藤本が決定機を迎えるも、シュートはDFのブロックに遭った。素早いプレスで相手のミスを誘う横浜FMがリズムをつかもうとするが、数的不利の川崎Fも負けじとシュートチャンスを作り出す。

 後半5分にはゴール前の混戦からDF小宮山尊信が強烈なシュートを放ったものの、枠を外してしまう。しかし、同18分にはカウンターからレナトがシュートまで持ち込み、さらに同23分には相手のパスミスからレナトがクロスバー直撃のシュートを放つなど、数的不利の中でも何とか1点を返そうと試みる。

 しかし、スコアを動かしたのは横浜FMだった。後半31分、前線から激しくプレッシャーを掛けたMF中町公祐が粘り強くボールを奪うと、セカンドボールに反応したラフィーニャがシュート。DFのブロックに遭ったが、こぼれ球を途中出場のMF兵藤慎剛が流し込んで2-0と粘る川崎Fを突き放した。

 終盤は川崎Fの反撃に遭ったものの体を張った守備でゴールを守り抜いた横浜FMは、2-0の完封勝利を収めて2連勝を飾った。一方、勝てば首位に立つチャンスもあった川崎Fは連勝が2で止まり、3試合ぶりの黒星を喫した。

(取材・文 折戸岳彦)

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