beacon

監督交代、主力流出…開幕弾も内容に不満の岡崎「探っている感じ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.24 ブンデスリーガ第1節 パダーボルン2-2マインツ]

 ブンデスリーガは24日、第1節3日目を行い、FW岡崎慎司の所属するマインツは敵地でパダーボルンと対戦し、2-2で引き分けた。1トップでフル出場した岡崎は前半33分に先制点。1-2で迎えた後半アディショナルタイムには、同点ゴールにつながるPKも獲得した。

 2シーズン連続の開幕戦ゴールに、チームの敗戦危機を救うPK奪取。しかし、結果は1部初挑戦の相手に引き分け、試合内容も見どころは少なかった。

 昨季までチームを率いたトーマス・トゥヘル前監督が退任し、カスパー・ヒュルマンド新監督が就任。オフには昨季10ゴールのカメルーン代表FWエリック・シュポ・モティングがシャルケ、同じく9ゴールのMFニコライ・ミュラーがハンブルガーSVに移籍した。ベンフィカからMFフィリップ・ジュリチッチが加入したとはいえ、攻撃陣のタレント不足は否めない陣容となった。

 ELは予選3回戦で敗退し、DFBポカール(ドイツ国内杯)も3部ケムニッツに敗れ、1回戦敗退。苦しい試合が続くマインツはこの日も1トップの岡崎になかなかボールが入らず、試合後には「攻撃の形がつくれず、探っている感じだった」と率直に振り返った。先制点はMFヨハネス・ガイスの直接FKがポストに当たった跳ね返りを押し込んだ形。同点ゴールもPKと、流れの中ではほとんど決定機がなかった。

 それでも1-2と逆転されたあとの試合終盤には右クロスから岡崎が2度のヘディングシュートを打つ場面があった。そのうち1本はクロスバーを直撃。攻撃の圧力を強め、後半アディショナルタイムのPK獲得につながった。

「ブロックを敷いてきたし、難しい相手だった。俺らもそういう相手は苦手だったけど、最後のほうに形は見えた。クロスを上げてもらったほうが自分はチャンスになるし、2回ヘディングのチャンスがあった。クロスが入らないと、自分にも得点チャンスは来ないし、そのあたりはまだまだチーム自体がよくないと思う」

 あわやパダーボルンに1部初勝利をプレゼントかという展開だったが、土壇場で引き分けに持ち込み、勝ち点1を獲得した。苦戦の中で見えた課題を今後に生かしていけるか。その攻撃の中心に岡崎がいるのは間違いない。


▼関連リンク
欧州組完全ガイド
ブンデスリーガ2014-15特集

TOP