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圧巻のゴールショー披露、首位・浦和がダービーで完全勝利!!

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[8.30 J1第22節 浦和4-0大宮 埼スタ]

 J1は30日、第22節を各地で行い、埼玉スタジアムでは首位の浦和レッズが9試合勝ち星なしで17位の大宮アルディージャをホームに迎えるさいたまダービーが開催された。前半に2点のリードを奪った浦和が、後半にも2点を追加して4-0の大勝を収めた。

 ホームの浦和が序盤からリズムを作り、前半2分にはMF宇賀神友弥のパスからFW興梠慎三がファーストシュートを放ったが、ボールはGK北野貴之の正面に飛んだ。さらに同8分にはMF平川忠亮のクロスに反応した興梠がドンピシャのタイミングでヘッドで合わせるも、北野の好セーブに遭ってゴールを割ることはできない。

 大宮は、浦和MF柏木陽介をMF和田拓也が監視下に置いて自由を奪おうとするなど、まずは守備から入る。しかし、攻撃に移ると縦に速い攻撃でゴールを狙おうとするが、最後の精度を欠いてシュートまで持ち込めない時間帯が続いた。前半17分にはDF森脇良太のパスミスからMF渡邉大剛が好機を迎えるも、シュートはGK西川周作に阻まれてしまう。

 主導権を握る浦和はその後、立て続けにシュートチャンスを作り出す。前半31分には興梠のパスからMF梅崎司が狙うも北野のセーブに遭い、直後にはMF阿部勇樹の鋭い縦パスから柏木が決定機を迎えるもシュートは枠上に外れた。さらに同33分には梅崎が意表を突いたロングシュートを狙うがクロスバーに弾かれるなど、なかなかゴールネットを揺らせない。

 しかし、前半33分に攻め続ける浦和がついに試合の均衡を破る。左サイドの宇賀神のグラウンダーのクロスを梅崎が蹴り込んで先制に成功。さらに同36分には梅崎、柏木とつないだボールから最後はフリーの興梠がヘッドで叩き込んで2点目を奪った。立て続けにゴールネットを揺らした浦和が2点をリードして、前半を折り返した。

 前半終了間際にDF中村北斗のクロスからFWズラタンがヘッドで狙った以外は流れの中からほとんど攻撃の形が作れなかった大宮は、渡邉に代えてMF泉澤仁を投入して状況を打開しようと試みる。しかし、スコアを動かしたのは再び浦和。後半4分、柏木のCKからDF森脇良太がヘッドで突き刺して大宮を突き放す。

 攻撃の手を緩めない浦和は後半15分、最終ラインの裏に抜け出した興梠が北野を釣り出すと、フリーでボールを受けた宇賀神が落ち着いて流し込み4-0とリードをさらに広げる。その後追加点こそ生まれなかったものの、西川を中心とした守備陣が大宮の反撃を許さずに無失点で逃げ切った。

 前節のF東京戦で4-4の打ち合いを演じた浦和は2試合連続で4得点を記録しつつ、さいたまダービーでは失点をゼロに抑える完全勝利を飾った。対する大宮は10戦未勝利と長いトンネルから抜け出せない。

(取材・文 折戸岳彦)

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