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ダービーで完封演出の浦和GK西川「前節の反省を生かせた」

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[8.30 J1第22節 浦和4-0大宮 埼スタ]

 守護神の集中力は途切れることはない。序盤から浦和レッズは主導権を握り、試合を優位に進める。大宮にカウンターを浴びてもPA内に侵入される前にDF陣が体を張ってボールを奪い返し、GK西川周作に見せ場はなかなか回ってこなかった。

 しかし、ピンチはいきなり訪れる。前半17分、DF森脇良太のバックパスが逸れてMF渡邉大剛に決定機をプレゼントしてしまうが、そこに立ちはだかったのが西川だった。一気に距離を詰めてシュートコースを塞ぐと、きっちり体に当てて危機をしのいだ。すると、前半33分に梅崎司、同36分にFW興梠慎三が立て続けにネットを揺らして浦和は前半で2点のリードを奪った。

「梅ちゃん(梅崎)が良い時間帯に点を取ってくれましたね。前線の選手がしっかり追い込んでくれたし、コンパクトな守備ができました。ピンチもありましたが、要所要所で抑えられたと思います」と語るように、その後も好セーブを披露してゴールを守り続ける。後半15分には4-0と大量リードを奪っていたが、「点差が開けば開くほど、集中できました」と最後まで集中した守備でゴールを割らせることなく完封勝利へと導いた。

 前節のF東京戦では4-4の打ち合いとなり、「前節は4失点してしまったので反省しました」と口にしたが、「でも、その試合の反省を今日の試合に生かすことで無失点に抑えられました」と笑顔を見せると、2試合連続で4得点を奪った頼もしい攻撃陣には「素晴らしいですね」と話している。

 28日にはハビエル・アギーレ新監督が率いる日本代表メンバーに選出された。「新しい監督の最初の合宿に選ばれたのは光栄に思います。代表に呼ばれるということは自分のモチベーションにもつながるので、練習から自分をしっかりと出していきたいし、日本のためにゴールを守っていきたい」と、次は日本の守護神としての活躍を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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