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積極性を示した大宮ルーキーMF泉澤「何も貢献できなかった」

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[8.30 J1第22節 浦和4-0大宮 埼スタ]

 背番号39を背負うルーキーは試合の流れを変えようと奮闘した。前半に0-2と2点のリードを奪われた大宮アルディージャ大熊清監督は、後半開始からMF渡邉大剛に代えて22歳のMF泉澤仁をピッチへと送り込んだ。

 前節の鳥栖戦で先発デビューを飾っていた泉澤は、「流れを変えてこいと監督から言われました。個人で突破してクロスやシュートを意識しましたし、チームに勢いを与えようという思いで試合に臨みました」と語ったように、左サイドから思い切りの良い仕掛けを見せて、チームに縦への推進力を与えた。

 しかし、泉澤自身は後半から試合に入りながらもチーム最多となるシュート4本を放つなどゴールへの意欲を十分に示したが、最後までチームに得点は生まれなかった。「アタッキングサードで工夫を加えないとゴールを奪うのは難しいですね。ちょっとしたアイディアとかダイレクトのパスとかが入ってきたらまた変わると思います」と今後への課題を口にしている。

 積極性を示しながらも、「前を向いたら突破できる自信はありましたが、得点につながっていないので納得できませんし、何も貢献できなかったと思います」と口にしたものの、後半の大宮のチャンスの多くは泉澤を経由したものであり、今後の残留争いを勝ち抜くためにも貴重な戦力になることを十分に知らしめた。

 10試合未勝利と白星から見放されている状況に「勝ち癖と言いますか、きっかけがほしいですね」と語ると、「前線にはズラタンやムルジャと長身の選手がいるので、自分が相手CBを釣り出せれば彼らがフリーになってくるので、できるだけ自分のところで起点を作り、持ち味である仕掛けからチャンスメークを増やしていければ勝ちにもつながってくると思います」と自身の武器を生かし、チームに勝ち点3をもたらすことを誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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