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[プリンスリーグ東海]J注目の浜松開誠館CB松原が抜群の存在感、全国へ「自分が連れていく」

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[8.30 高円宮杯プリンスリーグ東海第10節 浜松開誠館高 3-2 藤枝明誠高 藤枝明誠高G]

 複数のJクラブが注目するU-18日本代表CB松原后主将(3年)が浜松開誠館高を勝利へ導いた。「自分が身体張って後ろで食い止めるとか、味方がミスしても最後自分が止めるとか、そういうことを自分がやることで周りも奮い立ったり、上がっていくと思う。まずプレーで見せることを意識しています」という松原は、相手が縦に入れたボールをことごとく跳ね返し、スペースへのボールも動き出し速い守備で対応。青嶋文明監督が「この時期は積極的に行かせています」とボランチもリスク承知で積極的に前線を追い出して攻め上がる浜松開誠館は、その分守備面の負担が大きかったが、松原は危険なボールを通させず、対人プレーでも勝利し続けた。

「個人としてもチームとしても雑というか、全然ダメだった試合だったと思うんですけど、アウェー、後半戦最初の試合で勝ち切れたのは良かった」と主将として勝ち点3を獲得したことを喜んだ。U-17日本代表時代に初めてCBでテストされた松原は、今年チームでもFWから本格的にCBに転向。まだDFとしての経験は浅いが、3バックの中央で放つその存在感と周囲からの信頼感は絶大だ。すでに清水、磐田、神戸、そしてF東京の練習にも参加。進路にも注目が集まる中、本人はチームで勝利を掴むこと、タイトルを獲得することに集中している。

 特に選手権で全国大会に出場することは絶対目標。静岡の新興勢力、浜松開誠館を初の選手権へ導くことができるか。「自分がまず出させたい。静岡の強豪は全国常連のチームがいっぱいあると思うんですけど、まだ行ったことないとか、そんなの関係ない。じゃあ、自分が連れていく(という気持ち)」と力強い。そして全国で、上を目指す自分のプレーを披露することを狙っている。「身体張ったりとか、気持ちで相手より負けないとか、なおかつ冷静にビルドアップの精度とかロングパスとか、自分が目指しているところはプロで活躍するところなので、そういう面で、全国で違いを見せないといけない」。その目標を叶える秋にする。

(取材・文 吉田太郎)

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