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長谷部、アギーレ監督と新生・日本代表について語る

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 アギーレジャパンの始動日となった1日、日本代表MF長谷部誠(フランクフルト)は左膝の違和感のため別メニューで調整した。

 練習冒頭で選手を集めて話をしたハビエル・アギーレ監督はその後、長谷部のもとへ歩み寄り、直接、左膝の状態を確認した。「彼の膝の痛みについて聞いた。(5日の)ウルグアイ戦に間に合うことを願っているが、その状態について話した」。最後は2人で握手。長谷部はチームの輪を離れ、ストレッチなど別メニューでの調整となった。

 長谷部は新監督の印象について「まだそんなにゆっくりは話していないし、挨拶程度」と前置きしたうえで、「ファーストコンタクトとしては、経験のある監督だなと。これまで何十人という監督と一緒にやってきたけど、そういう感覚を受けた」と語った。

 今季からフランクフルトに移籍した長谷部だが、前所属のニュルンベルク時代を含め、すぐに監督の信頼を勝ち取り、加入直後から定位置をつかんできた。「監督がやろうとしていることをいち早く理解するのは自分の中の特長というか、そこは考えてやっている。ピッチ内なら戦術、ピッチ外ならコミュニケーション。そこに最初は気を配ってやる」と、アギーレ監督との信頼関係構築にも意欲的だ。

 ブラジルW杯のメンバーでアギーレジャパンの初陣に招集されたのは12人。初選出組も多い。「新しい選手も結構入ったし、若い選手も多い。フレッシュな感じはある」と、合宿初日を終えた感想を口にした長谷部は今回のメンバーではフィールド選手で最年長となる。

「僕も30歳なので、次の若い世代が出てきて、追い抜いてもらうぐらいじゃないとダメだと思う。自分も成長したいし、いい競争をしたい」

 南アフリカW杯、ブラジルW杯と2大会連続で日本代表のキャプテンを務めた長谷部。アギーレ監督は「この2試合のキャプテンに関しては、最終的には私が決定するが、選手たちにも相談していきたい」と、まだ任命していないが、新生・日本代表でも長谷部のリーダーシップが期待されていることは間違いない。

(取材・文 西山紘平)

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