FW本田圭佑(ミラン)がアギーレジャパンに初合流した。2日朝、イタリアから帰国すると、そのまま国内線に乗り継ぎ、札幌市内で合宿中の日本代表に合流。同日午後の練習に参加した。

　気分よく日本に帰ってきた。8月31日のセリエA開幕戦で今季初ゴール。「もちろん、点を取らずに帰ってくるよりは、精神的にもいい状態で臨めると思う」。ミランでの好調ぶりを代表にもつなげるつもりだ。

　練習ではハビエル・アギーレ監督と2人で談笑する姿も見られた。「初日でどうこう言うのもおかしいけど、人となりとしてはオンとオフがハッキリしているのかなと思う」。そう第一印象を口にすると、「(アギーレ監督が)言っていたのは、自分自身、選手側の気持ちも分かっていると。意味としては、話し合っていこうということなのかなと。選手とコミュニケーションを取るタイプ?　だと思います」と語った。

　グループリーグ敗退に終わったブラジルW杯。コロンビア戦翌日に「自分自身の物差しづくりを一からやり直さないといけない。オランダ時代に一度だけ今回と似たような状況があったけど、そのとき以上の精神的改革、目標の改革、物差しの改革が必要になるのではないか」と語った本田は、自身の公式サイトでも「経験不足」「身体能力の向上」「強みの最大化」という3つの課題を挙げ、「自分自身を改革していく」と宣言した。

　開幕戦ゴールという最高の形でスタートを切った新シーズン。5日のウルグアイ戦は新しい本田圭佑を日本のファンに見せる第一歩となる。「違う自分を見せていかないといけない。自分自身、改革は始まったばかりだけど、変わっていく姿を見せられるようにしたい」。そう話す本田の目にはギラギラとした輝きが戻っていた。

(取材・文　西山紘平)