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練習回避も軽傷を強調するFP星翔太「大事をとってという感じ」

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 バルドラール浦安のFP星翔太は、リーグ戦9試合連続ゴールと好調のまま、フットサル日本代表の静岡キャンプに参加した。しかし、2日目午後の練習で太腿を負傷。ゲーム形式のトレーニングが行われた最終日は、別メニューで調整することになった。

 練習後、自身の状態について「大丈夫ですよ。昨日の練習でちょっと太ももにヒザが入って打撲したくらいです。週末のリーグ戦に向けて、大事をとってという感じです」と、軽傷であることを強調した。

 この合宿の目的について、「新しいグループで、新しいスタートを切るということもあったと思うし、このチームのコンセプトである『楽しむ』っていうことを、より浸透させることもあったと思う。その中で、代表も、クラブでも、アジアチャンピオンになった自信とか、誇りを持っていいと思う」と話し、「そういう意味では、合宿所内の雰囲気も良かったし、若い世代が増えて、僕も絡みのある選手が少なかったので、どうなっていくかという面白さがあった」と、3日の合宿を振り返った。

 合宿最終日、ゲーム形式のトレーニングを外から見ていた星翔太は、かつて自身の所属していたフウガドールすみだの後輩でもある、FP宮崎曉にアドバイスを送っていた。

「所属クラブの良さ、悪さの両方が出ていると思います。僕がフウガにいた頃は、戦術を徐々に自分たちでつくっていって、いろいろ身につきました。でも、今の世代は、チームのやり方が決まっているところに入ったから、過程が抜けているところがある。それが代表に来ることで、 (その戦術を採用することになった)深いところまで分かれば、もっとチームのパフォーマンスも上がるでしょうし、フウガの若い選手にも分かることが出てくると思う。代表に来れば、そういう循環ができるのかなと思います。あとは宮崎本人が、どれくらい、その意識を持ってやるかだと思いますよ」と、この経験が宮崎にとっても、すみだにとっても好影響を与えるはずと話している。

 また、外からチームを見ることができ、「あらためて各選手の特長も分かった」と話す星翔太は、「次のW杯まで2年もない。それでも、どういうグループになるかという期待値は、アジア選手権のときにも言ったように、大きいし、伸びしろはあると思う。今後、(10月の)グランプリとか、そういうところで強豪国と試合をして、どういう戦い方をしないといけないか、身を持って感じる場があれば、どんどん進化すると思う」と、あらためてチームの高いポテンシャルを強く感じ取った様子だった。

(取材・文 河合拓)

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