beacon

アンカーシステムを歓迎する麻也

このエントリーをはてなブックマークに追加

 アギーレジャパンの守備リーダーとして期待の懸かるDF吉田麻也(サウサンプトン)が「後ろとしてはやっぱりアンカーがいてくれたほうがやりやすい部分は多いと思う」と、アンカーを置く4-3-3システムを歓迎した。

 もちろん、システムが機能するためには各選手が的確なポジショニングを取り、役割をしっかりと遂行することが必要だ。吉田は「センターバックの前のスペースをしっかりボランチの選手に見てもらうために、90分間しっかりコーチングをして選手を動かし、自分たちが楽な形でプレーできるようにと心がけている」と、練習から声を出して指揮官にアピールしている様子を明かした。

 アンカーに対しての注意点も心得ている。センターバックの前のスペースを消すことを意識しすぎて位置取りを低くするとDFラインに吸収されてしまい、5バックになってしまうが、それは避けたいこと。「アンカーがあまり下がりすぎて5バックになってもいけない。ただ、ウルグアイが強いのは重々分かっていることなので、いけるところはいって、下がるところは下がるようにメリハリをつけてやっていかないといけないと思う」と、コーチングのイメージもできている。

 戦術練習はまだ2日間しかやっていないが、ハビエル・アギーレ監督の特徴は徐々につかみつつあるようだ。「要求されることに特別なことはなく、他の国でも他のチームでも、当たり前に要求されていること。その中で、シュートを決めるか決めないかにすごくこだわるなという印象はある。シミュレーション練習でも、一つひとつのシュートにこだわりを持って挑めというメッセージがある。ワンプレーごとに、気の抜けているようなプレーには激しく指示していて、そこはすごく特徴的だと思う」と話した。

 その中でもザックジャパンと最も違っているのは「アンカーを置くか置かないかというところ」。「アンカーを使いながらのビルドアップや、いかにアンカーのところで攻撃の芽を摘めるかというところが重要になる。今まではサイドバックが絞って守備をしていたところがあったが、サイドバックも絞るけど、アンカーを使いながら相手のカウンターの芽を摘まないといけない」

 アギーレジャパンの初陣でお披露目される4-3-3に注目だ。

(取材・文 矢内由美子)

TOP