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[全日本ユースフットサル大会]初代得点王の藤井学園寒川高FP児玉「今は自信しかない」

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 今夏、初めて開催された全日本ユースフットサル大会。初代得点王には通算16ゴールを挙げた藤井学園寒川高のFP児玉直樹が輝いた。3位決定戦の野洲高戦でも、2ゴールを挙げて8-3の大勝を収めたキャプテンは、「一度、負けた相手なので、2度目はないと思って戦っていました」と、振り返る。藤井学園寒川高と、野洲高は、グループCに同居し、その時は野洲高が7-4で勝利していたのだ。

「最初の対戦では、ボコボコにやられて、全然、歯が立たなかった。今日は仕返しできて、嬉しかったです。でも、野洲の選手たちも、フレンドリーで、負けても勝っても、握手とかできたので良かったです」と、児玉は大会を通じて、新たなフットボール仲間ができたことを喜んだ。

 また、「自分たちより強いチームが、ゴロゴロいた」という今大会を通じて、チームとしても、個人としても成長ができたと話す。

「どうやって勝って行こうかなと思っていた中で、大会が進むにつれて成長していきました。3位になれてうれしかったし、自信が相当付きましたね。今は自信しかない。苦しいときにも耐えられたので。うちは逆転劇が多かったり、ここは勝たないといけないという逆境に立たされた試合が多かったし、相手も強かった。そういうところに勝てていたので」

 後方からのロングボールを前線で別の選手が受ける。前線につくった基準点からパスを受けたり、相手に奪われたボールを奪い返して、児玉は加速し、ゴールを重ねた。フットサルの経験は、バーモント杯に出場して3位になった小学校時代だけと話す児玉は、通算16ゴールを挙げられた要因について「そのときにフットサルをかじって、この大会に出て、どんどん特徴が分かってきた。感覚が戻ってきたというより、どんどん出て来た」と、大会中の成長を挙げた。

 新たにフットサルの魅力も感じたと話す。「声援が届いていたんですよね。ゴールを決めたときに会場が沸くと、やっぱり嬉しいですよね。点を取れるから楽しいです。サッカーではボランチでプレーしていて、ここまで多くのゴールを取るチャンスはないので」。

 次の目標として「香川の予選も難しいですが、これを自信につなげていきたいです」と冬の高校選手権出場を挙げるが、その先の選択肢としてフットサルも思い描く。「やっぱりサッカー、フットサルをやり続けたい。体を動かしたいほうなので、(Fリーグでのプレーも)チャンスがあるならやってみたいです」と、目を輝かせた。

(取材・文 河合拓)

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