beacon

[全日本ユースフットサル大会]大仁会長の大会総括「個人技が一番大事だというのが、よく分かった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 第1回全日本ユースフットサル大会決勝が8月31日に行われ、聖和学園FCが名古屋オーシャンズU-18を3-2で下して、初の栄誉に輝いた。大会を観戦した大仁邦弥日本サッカー協会会長は、「決勝で普段はサッカーをやっているチームが、フットサルをやっているチームに勝つっていうのは、すごいことだなと。まだまだ可能性が、非常に広がるんじゃないかなと思います」と、今後のフットサル界の広がりに期待を膨らませた様子だった。

 以下、試合後の大仁会長のコメント
―第1回目の大会でしたが、どのような感想を持たれましたか?
「本当に技術的に素晴らしい、レベルの高い試合だったと思います。思った以上にレベルが高いので、これを続けていけば、この大会を目指してプレーする選手も増えて行くと思うので、今後もレベルが上がって行くと思います」

―いろいろな方が応援に来ていた。フットサルの認知度を広げるのにも大きな意味のある大会に来ていました。
「非常に見やすい環境の中、こういうプレーができるので、見ている方も楽しかったですね。また、決勝で普段はサッカーをやっているチームが、フットサルをやっているチームに勝つっていうのは、すごいことだなと思います。まだまだ可能性が、非常に広がるんじゃないかなと。この大会の中だけでも、聖和学園があれだけ成長したのはすごいことだし、素晴らしいと思います」

―グループリーグの対戦時は、1-7で負けていたチームですからね。
「その伸びしろがすごいですよね。まだまだ伸びしろがあるということですからね。この中には、サッカーが適正な人、フットサルが適正な人、両方いると思うので、自分たちに合った方で伸びていけば、楽しいんじゃないかなと思います」

―MIPの選手も、サッカーではレギュラーではないそうです。
「だからこそ、可能性は大きいですよね。向き、不向きがあると思うので、これから、どっちを選ぶかで、まだまだ可能性はあると思います」

―名古屋U-18とはスタイルが、まったく違いました。
「名古屋U-18の方がフットサルは分かっていますが、個人の技術が一番大事だというのが、やっぱりよくわかりますね。個人技がこれだけ高い選手たちが、本格的にフットサルをやり出せば、もっと素晴らしいレベルに達していくのではないかと思います。優勝した聖和は、個の大会を楽しめていましたよね。名古屋は『オレたちはフットサルの専門家だから』と勝たないといけないプレッシャーは大きかったと思いますね。それでも、サッカーのチームが勝ったというのは、本当に大きな意味があったと思いますよ」

―今後、才能ある若手にフットサルをプレーしてもらうためにも、Fリーグが充実しないといけませんね。
「そうですね。代表チームも、クラブチームも、アジアチャンピオンになっています。日本で、もっともっとフットサルが評価されてほしい。また、みんながやりやすいスポーツだし、これから日本でももっともっと受け入れられていけばいいなと思います」

―大仁会長は長い間、フットサルの種撒きをしてきました。今大会は、その成果の一つと捉えていますか?
「意外とまだ一般的に広がっていないので、もっともっと広がってほしいですね。競技じゃなく、みんなが楽しむところで、もうちょっと広がってほしい。意外とまだ、思ったほど広がっていないのでね。トップレベルは強くなっていますし、あまり贅沢は言えませんが(笑)」

(取材・文 河合拓)

TOP