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デビュー戦でポスト直撃の強烈ミドル、武藤「緊張はだいぶあった」

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[9.5 キリンチャレンジ杯 日本0-2ウルグアイ 札幌ド]

 乾いた音が札幌ドームに響いた。2点を追う後半43分、FW武藤嘉紀(F東京)の強烈な左足ミドルが左ポストを直撃した。後半13分から途中出場し、A代表デビューを飾った22歳が、この試合最大の見せ場をつくった。

「武藤の最後のチャンスも良かった」とハビエル・アギーレ監督も名前を出して称えた積極的なミドルシュート。「普段やっている雰囲気と違うものがあったし、緊張はだいぶあったと思う」と振り返ったデビュー戦で堂々とプレーした。

 後半13分、FW皆川佑介に代わって投入され、3トップの左ウイングに入った。しかし、後半20分過ぎには4-4-2へのシステム変更に伴い、武藤のポジションも右サイドハーフに。それでも「前のポジションならどこでもできるし、ポジションチェンジに戸惑いはなかった」と落ち着いて対応した。

 32分間のプレーとなった代表デビュー戦。「重みもあるし、軽はずみなプレーはできない。引き締まる気持ちというか、普段あまり緊張しないけど、今日はかなり緊張した」と、あらためて日の丸の重みと責任を痛感した。

「相手は2点取って、かなり引いていた」と、スペースのない状況で自分のスピードや特長は出し切れなかった思いもある。「今日、試合に出させてもらって、だいぶ慣れることができた。次からは落ち着いて、自分の良さを出していけるんじゃないかと思う」。デビュー戦を終え、早くも9日のベネズエラ戦(日産ス)へ気持ちを切り替えていた。

(取材・文 西山紘平)

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