beacon

工藤&レアンドロが2戦連発!王者・柏は連勝で3年連続ベスト4入り

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.7 ナビスコ杯準々決勝第2戦 柏3-1横浜FM 柏]

 7日、ナビスコ杯準々決勝第2戦が各地で行われ、日立柏サッカー場では、昨季王者柏レイソル横浜F・マリノスを迎えた。第1戦を1-2で落とした横浜FMがDF中澤佑二のヘディングで先制するも、前半のうちにFW工藤壮人が同点弾を叩き込む。後半さらにFWレアンドロとDFエドゥアルドが加点した柏が、2戦合計スコアを5-2とし、3年連続での準決勝進出を決めた。

 敵地での第1戦を2-1で先勝した柏は、同じスタメンで第2戦に臨んだ。一方の横浜FMは、第1戦で負傷による途中交代を余儀なくされたMF中村俊輔、MF中町公祐、MF兵藤慎剛が揃って欠場。さらに、同試合で退場処分を受けたDF栗原勇蔵が出場停止となる中、負傷明けのMF齋藤学がベンチに入った。

 最低でも2ゴールが必要な横浜FMが開始から攻撃的な姿勢を見せる。FW矢島卓郎とFW伊藤翔の2トップ、さらに2列目のMF藤本淳吾とMF奈良輪雄太も高いポジションをとり、ボールを奪うや少ない手数でゴール前まで展開する。8分に藤本のミドルシュートで口火を切ると、14分には藤本のクロスを矢島が頭で合わせるが、枠をとらえることはできなかった。

 柏は中盤を飛ばした長いボールで組み立てるが、レアンドロ、工藤、MF高山薫になかなかボールがおさまらずシュートに持ち込めない時間が続く。横浜FMペースの中、セットプレーで試合が動く。23分、藤本の左CKに中澤が合わせ、2戦合計スコアは2-2となった。

 ポスト役のレアンドロが中澤とDFファビオに潰され、攻撃の形がつくれない柏は、DF橋本和がドリブルで持ち上がりMF茨田陽生につなぐ。茨田のスルーパスを高山がDFラインの裏で受けると、左足で中へ折り返す。これをファーサイドでFW工藤壮人が押し込む。工藤の第1戦に続くゴールで、31分に柏が1-1に追いつき、2戦合計3-2として再びリードを奪う。

 前半アディショナルタイムには、横浜FMがセットプレーから再びチャンスを創出。藤本の左CKはGK菅野孝憲がパンチングでしのぐが、クリアボールはファーサイドでフリーになっていたDFファビオの元に流れる。右足で振り抜かれたシュートは、枠をとらえたがGK菅野がセーブ。そのこぼれ球もエドゥアルドが懸命にクリアし、2点目をしのいで試合は1-1で後半へ。

 後半最初の決定機は横浜FM。藤本からのボールを奈良輪がドリブルで持ち出してGKと1対1になるも、シュートはクロスバーを超えてしまう。

 19分、柏はカウンターで反撃。茨田がドリブルで中央を突破すると、左サイドに開いていた工藤へ。工藤はダイレクトでDFとGKの間にラストパスを送ると、ファーサイドのレアンドロがつめる。第1戦に続くレアンドロの得点で、柏が勝ち越しに成功する。

 さらに2点が必要になった横浜FMはボランチのMF喜田拓也に代えてFW藤田祥史、伊藤に代えて齋藤を投入、3トップにして反撃を試みるが、DF近藤直也を中心とした柏守備陣を崩せない。柏はDF藤田優人が投入直後のFKでキッカーを務めると、エドゥアルドに合わせて3点目を奪い勝利を決定づける。

 4分のアディショナルタイムでも追加点を許さず、第1戦に続いて第2戦も勝利した柏はベスト4に進出、続く準決勝でサンフレッチェ広島と対戦。10月9日の第1戦は広島のホームで、12日の第2戦は柏のホームで行われる。

(取材・文 奥山典幸)

▼関連リンク
[ナビスコ杯]準々決勝第2戦 スコア速報
ナビスコ杯2014特設ページ

TOP