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練習中に帽子を叩きつけたアギーレ監督、選手に激高?

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 突如、かぶっていた白いキャップをピッチに叩きつけた。紅白戦でCKからショートコーナーの形を確認していたときだった。選手のポジショニングを修正するハビエル・アギーレ監督が“激高”した。

 とはいえ、すぐに笑顔も見せるなど冗談交じりのパフォーマンスだった。セカンドボールや相手のカウンターに備えて後方にポジションを取っていたDF長友佑都とDF酒井高徳のポジショニングが意図したものではなかったようで、酒井高は「CKの一つのバリエーションの確認。自分がいないといけない位置にいなかったから」と説明する。

「監督を見ていて思うのは、選手のモチベーションを上げる言葉や仕草が上手。いいプレーは大きな声で褒めるから、自信が出るし、士気も高まる」。時に大声を張り上げ、激しいジェスチャーで選手に指示。いいプレーには「ブラーボ!」と叫んで手を叩き、練習中に選手とハイタッチをかわすこともある。

 長友は「(帽子を)叩きつけたのは初めて」と苦笑いしながらも、「大声を張り上げるところもそうだし、ここは監督が許せない部分なんだと、すごく分かりやすい」と、指揮官のオーバーアクションを歓迎する。「2度とされないようにがんばります」と笑った長友を含め、アギーレ流のトレーニングは選手たちにとっても新鮮なようだ。

(取材・文 西山紘平)

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