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第1子が誕生したばかりのU-21日本代表MF原川「メッチャ寂しい…」

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 1月のAFC U-22選手権では涙を吞んだ。0-1で敗れた準々決勝イラク戦でMF原川力(愛媛)は先発出場していたものの、1点のリードを奪われていた後半42分にピッチを後にしていた。そして14日に開幕するアジア大会では、因縁の相手イラクとグループステージ第2戦で激突する。

「1月は負けましたね」と悔しさを口にした原川は、「相手にA代表の選手が何人かいると聞きましたが、そこまでの差はないと感じています。やっぱり同じ相手には当然負けたくないし、当然モチベーションは上がります」とリベンジに燃えている。

 敗戦から8カ月が経った。その間、U-21日本代表候補は3月、6月、8月に合宿を行い、チームとして成長してきた。だからこそ原川も確かな手応えを感じている。「当時は引いて守るしかなかったし、シュートもほとんど打てませんでした。でも、あのときと比べると(手倉森誠)監督のやりたいことや戦術が浸透してきているし、チームもさらに団結してきているので、もっともっと良い勝負ができると思います」と胸を張って答えた。

 さらに、8カ月の間に私生活でも変化があった。一般女性との入籍を発表し、8月28日には第1子となる長女が誕生。家族の存在を「サッカーをする上でプラスになっています」と語り、生まれたばかりの長女の話になると「とりあえず、可愛くてたまらないです」と破顔した。アジア大会に臨むため離れ離れの生活となり「メッチャ寂しいです」と語りつつも、奥さんに「毎日、動画を一つ要求している」ようで、寂しさも忘れられるようだ。

 そして2連覇が懸かるアジア大会に向けて、「日本代表なのでアジアの一番にならないといけません。この世代でも、そうであることを証明してきます」とイラクへのリベンジを果たすだけでなく、アジアの頂点を目指すことを誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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