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[AFC U-16選手権]U-16日本代表が中国に3発快勝!準々決勝進出決定!!

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[9.8 AFC U-16選手権GL第2戦 U-16日本代表 3-0 U-16中国代表 ラジャマンガラ・スタジアム]

 U-16日本代表はAFC U-16選手権タイ2014グループリーグ第2戦でU-16中国代表と対戦。3-0で2連勝とした日本はグループBで2位以内を確定させ、準々決勝進出を決めた。日本は10日のグループリーグ第3戦でグループBの1位を懸けて、同じく2戦2勝のオーストラリアと戦う。

 直前に行われたオーストラリア対香港戦をオーストラリアが2-0で勝利。中国に勝てばグループリーグ突破の決まる日本は、香港との初戦から先発11人を全て入れ替えた。4-3-3システムの日本はGKが千田奎斗(横浜FMユース)で4バックは右から石川啓人(鳥栖U-18)、森岡陸(磐田U-18)、冨安健洋(福岡U-18)、阿部雅志(星稜高)。中盤の底に渡辺皓太(東京Vユース)が入り、シャドーのポジションを菅大輝(札幌U-18)と永澤竜亮(神戸U-18)が務めた。3トップは杉浦文哉(名古屋U15)を中央(トップ下)に置き、右に斧澤隼輝(C大阪U-18)、左には渡辺陽(浦和ユース)がそれぞれ入った。

 大雨が降った後で非常にぬかるんだピッチ、そして中国の激しいスライディングタックルやチャージの前に前半は苦しんだ。日本はボールを保持しながらも、前へ出てくる中国の背後を狙ったオープン攻撃も交えて攻めていく。ただミスなどによってバランスを欠いた状態でボールを失うことが多く、中国にカウンターからPAへボールを入れられてしまう。ただ、思い切った飛び出しを見せる千田の好守や森岡と冨安の潰し、渡辺の素早いカバーなどで得点を許さない。逆に20分ごろからチャンスの数を増やしていった。

 20分には渡辺とのワンツーで永澤が局面を切り崩すと、こぼれ球を渡辺が左足ミドル。これは相手GKの好守に阻まれてしまうが、日本は31分にも自陣から右オープンスペースへボールを送り、石川のラストパスに3人が走り込む。直後にはオフサイドぎりぎりで動き直した渡辺が永澤のスルーパスでGKと1対1に。だが右足シュートはGKにセーブされ、こぼれ球に走りこんだ阿部の左足シュートは枠を越えてしまった。

 外、中央、外の攻撃などのテンポが変わらず、相手DFに対応されていた感もあった日本だが39分、菅からのパスを右サイドで受けたSB石川がドリブルでDF2人のマークを外して左足ミドル。前方の永澤をかすめたボールがゴールへ吸い込まれたが、オフサイドの判定でノーゴールとなった。それでもパスワークにドリブルも加えた日本の攻撃が効果を発揮。アディショナルタイム突入後の46分には左サイドの斧澤がDFとの1対1を制してゴールライン際までえぐる。そして47分には左の斧澤が右サイドへ絶妙な展開。これで抜け出した渡邉が決定機なシュートを放った。

 長短のパスやドリブルで中国を揺さぶり続けた日本の攻撃が後半に実を結ぶ。2分、テンポの速いパスで中央から左サイドへ動かすと、オーバーラップしてきた阿部がラストパス。ファーサイドから飛び込んできた斧澤がファウルで倒されてPKを獲得する。キッカーは香港戦でスーパーFKを決めている菅。左足で豪快に打ち抜いたボールがゴール右を破って先制ゴールとなった。

 これで落胆した中国を日本が畳みかける。8分、左サイドで永澤がインターセプトすると、杉浦が相手の背後へ出したスルーパスで渡辺が抜け出す。そして丁寧に出されたラストパスを斧澤が右足で押し込んで2-0。さらに11分にも石川が右サイドから出したスルーパスで抜け出した永澤がGKとの1対1から右足を振りぬく。これはクロスバーを叩いたものの、跳ね返りを自ら左足でゴールへ押し込んで3点差とした。

 日本はこの後、足の止まった中国を攻め立てる。そしてメンバーを入れ替えながら積極的に4点目を目指した。20分には冨安に代えて下口稚葉(JFAアカデミー福島)、28分には杉浦に代えて田中碧(川崎F U-18)を投入する。さらに34分には石川に代えて田中康介(京都U-18)を送り出した。終盤も渡辺の右足ミドルや、斧澤の突破で完全に右サイドを崩してから渡辺が放った決定的なシュートなど攻め続けた日本だが、ゴール前での精度を欠いて追加点を奪うことができず。逆にカウンターからシュートまで持ち込まれるなど試合の締めの部分や足の止まった中国を崩し切れなかった攻撃に課題を残した。それでも2連勝でグループリーグ突破。5大会連続のU-17W杯出場、そしてアジアの頂点へ一歩前進した。

[写真]後半11分、U-16日本代表は永澤が3点目のゴール


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