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合宿2日目を終えたU-21代表、手倉森監督「選手にやる気がなければやらない」

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 アジア大会に臨むU-21日本代表は国内合宿2日目の練習を行った。DF遠藤航(湘南)が風邪のためホテルで静養をとり、午後の練習中にはGK杉本大地(京都)が負傷するアクシデントが発生。DF湯澤聖人(流通経済大)とFW澤上竜二(大阪体育大)を含めた、その他の20名は精力的にトレーニングに取り組んだ。

 午前は所属チームでの出場時間が考慮されたMF大島僚太(川崎F)とDF西野貴治(G大阪)は別メニュー調整となったが、それ以外のメンバーはボールを使ったメニューを中心に練習をこなす。MF吉野恭平をフリーマンにした8対8のメニュー後には、ベースになると考えられる4-3-3のフォーメーション練習を行っている。

以下、ポジション(大島と西野は別メニュー)
CF:FW鈴木武蔵(新潟)、MF金森健志(福岡)
右ウイング:FW荒野拓馬(札幌)、FW澤上竜二(大阪体育大)
左ウイング:MF矢島慎也(浦和)、MF中島翔哉(F東京)
右インサイドハーフ:FW野津田岳人(広島)、MF喜田拓也(横浜FM)
左インサイドハーフ:MF原川力(愛媛)、MF野澤英之(F東京)
アンカー:MF吉野恭平(東京V)
右SB:DF室屋成(明治大)、DF湯澤聖人(流通経済大)
CB:DF岩波拓也(神戸)、DF植田直通
左SB:MF秋野央樹、DF山中亮輔

 午後には大島と西野も全体練習に加わったが、杉本が左足をひねって病院に向かうアクシデントが発生した。その後は1対1からのシュート練習、3-4-3のフォーメーション練習、セットプレーの練習を行い合宿2日目を終えた。手倉森誠監督は負傷した杉本の様子を「大地は足をひねったみたいだから、まずは検査をしにいく。それでどうなるか。ダメだったら、代わりの選手を連れて行かないといけないですね」と話している。

 3バックでの練習に取り組んだ狙いを「オプションの一つです。予選リーグから決勝トーナメントを戦っていく中で、いろいろなものを用意しておかないといけないし、その中で選手たちが理解しないといけません」と語ると、「選手にその気がなければやらないことです。選手がその気になってくれているし、俺もそれを落とし込もうとしている。いろいろなものを作り上げる姿勢が、このチームにはあると感じます」と前向きに取り組む選手の姿勢に、指揮官の心も動かされていることを明かした。

 10日には大学選抜との練習試合が行われる予定で、確認したい部分を問われると「(ハビエル・)アギーレが来るか来ないかですね」と笑いを誘いつつも、「チームコンセプトであるコンパクトにやる意識とうまくいかなかったときの修正力を出せればいい。初戦のクウェート戦に向けて、そこから出た課題を埋める作業を進めていければと思います」と話した。

(取材・文 折戸岳彦)

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