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東京Vから広島復帰のU-21代表MF吉野「勝利する姿を届けたい」

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 ユースから育ててもらったチームに恩返しがしたい――。今年2月に東京ヴェルディからサンフレッチェ広島へ完全移籍したMF吉野恭平だが、14年シーズンは広島からの期限付き移籍という形で東京Vでプレーを続けていた。しかし、8月6日に広島への復帰が発表され、アジア大会へは広島の一員として臨むことになった。

 実質的に初の移籍を果たしたが、まだ広島での出場機会はない。しかし、「練習で見ているだけでも自分のためになることが多い選手ばかりなので、いつも刺激になっているし楽しいですね」と充実の日々を送れていると吉野は話した。

 アジア大会を戦うU-21日本代表に選出されると、9日に行われた4-3-3のフォーメーション練習ではアンカーの位置に入り、攻撃時には2CBの中央に下がって攻撃の組み立て役を任された。「周囲の選手が声で助けてくれるので、そこまでやりにくさはありませんが、最終ラインに入ってから抜けるタイミングがまだ自分の中でつかめていません。どのタイミングで抜けて前線の選手と絡めばいいのか、突き詰めていかないといけませんね」と大会までに成長させていくべき点を語っている。

 今大会は広島の一員として臨むが、古巣への思いも強い。「僕はヴェルディで結果を残せずに移籍しました。ヴェルディのためにという言い方はおかしいかも知れませんが、広島で活躍する姿をヴェルディのサポーターにも見せたいと思っています」と揺るぎなき思いを口にした。

 そして、「(中島)翔哉とはヴェルディユースからずっと一緒にやっているので、アジア大会で2人が頑張って、勝利する姿をヴェルディサポーターの皆さんに届けたいと思っています」と、東京Vユースから一緒に育ったFW中島翔哉(F東京)とともにアジアで大暴れしてくると決意を表した。

(取材・文 折戸岳彦)

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