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アジア杯に向けた“テスト合格者”は?アギーレ監督「次のリストを見れば分かる」

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[9.9 キリンチャレンジ杯 日本2-2ベネズエラ 日産ス]

 冷静に試合を分析した。またも初勝利がお預けとなったハビエル・アギーレ監督だが、2-2の引き分けという結果について「結果は妥当だと思う」と指摘。「前半は相手が上回っていた。後半、ポストに当たったシュート(本田のFK)が決まっていれば、試合を決定づけることができていたと思うが、妥当と言えるドローになった」と振り返った。

「将来のゲームでは、もう少し運が味方してくれればと思う。ミスを犯したときに相手が得点を決めないような運だ」。5日のウルグアイ戦(0-2)に続いてミス絡みで失点を重ねた。DF水本裕貴のパスミスからPKを献上し、1失点目。2失点目はGK川島永嗣のファンブルだった。ウルグアイ戦の2失点同様、自分たちのミスを確実に得点につなげられた。

「しかし、ミスも試合の一部だと思う」と話す指揮官は「ミスの一番の責任者は私だ」と、選手をかばう。「ミスがあったとしても、選手が判断を下してプレーすることは私を満足させるものだ。こういった親善試合でミスが起こることを喜んでいる。そして、アジア杯でこういうことが起こらないことを期待している」と言った。

 当面の目標は来年1月のアジア杯に定めている。それまでの6試合は、選手を見極めるための場だ。23人の選手を招集し、2試合で18人を起用。途中離脱したMF長谷部誠を除けば、出場機会がなかったのはMF扇原貴宏、DF松原健、GK西川周作、GK林彰洋の4人だけだった。

 試合前、「選手全員を見たい」と話していたアギーレ監督は「マツケン(松原)もタカ(扇原)も使うことができなかった。キーパーのシュウ(西川)とアキ(林)ももちろん出場させたかったが、それも難しかった。しかし、練習で彼らはしっかり見ている」と話す。

 アギーレ監督はアジア杯までの6試合を「選手たちが、パスしないといけないテスト」と位置づけ、メンバー発表会見でも「アジア杯の前に6試合ある。それをパスした選手がアジア杯に進む」と話していた。

 次は10月10日のジャマイカ戦(デンカS)、同14日のブラジル戦(シンガポール)。「次のリストを見たとき、だれが良くて、だれがあまり良くなかったかが分かると思う」。次回のメンバー発表で生き残った選手たちが、1回目の“テスト”に合格した選手となるようだ。

(取材・文 西山紘平)

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