beacon

ネイマールが愛される理由、連戦の合間に四肢麻痺の元体操選手を激励

このエントリーをはてなブックマークに追加

 バルセロナに所属するブラジル代表FWネイマールが元体操ブラジル女子代表でスキー選手のライス・ソウザを激励に訪れた。事故で四肢麻痺のソウザは現在、マイアミでリハビリへ励んでいる。7日に自身のインスタグラムを更新したネイマールは、ソウザとの2ショットを投稿。バルセロナのユニフォームと、サイン入りのブラジル代表ユニフォームをプレゼントした。

 体操選手として、アテネ五輪や北京五輪に出場するなど活躍していたソウザは、ロンドン五輪代表への落選を契機にスキー選手へ転向。2014年ソチ五輪への代表入りを果たした。しかし今年1月、ソチ五輪へ向けたスキーの合宿中に事故へ遭い、第3頸椎損傷の重傷を負ったのだ。

 ブラジル紙『エスタード』によると、死亡率50%ともいわれる大けがだが、不屈の精神をみせたソウザは、人口呼吸器をつけることなく、事故から3週間後には自発呼吸をするなど、奇跡的な回復ぶりをみせる。現在、自力で動かせるのは肩と首だけだというが、両腕を動かすことができるようになるため、懸命にリハビリへ励んでいる状況だという。

 現在、ソウザはマイアミ大学でリハビリ中。ネイマールは、5日にマイアミで親善試合・コロンビア戦があったことから、多忙の間を縫ってやってきたのだという。

 ソウザと対面したネイマールは「彼女と知り合うことができて、嬉しく思っているよ。彼女からは信じる力や戦う力を強く感じるんだ。強さを持つあなた(ソウザ)は、僕ら全ての人にとって、鏡のような人だね。神が奇跡を起こしてくれるように祈るよ。あなた(ソウザ)や、家族や友人、そしてファンたちの信じる心があれば、きっと叶うさ!! 神のご加護がありますように。頑張れ、ソウザ!」と綴っている。

 ネイマールは5日にコロンビア戦を戦い、9日にはニュージャージー州でエクアドル戦が控えていた。バルセロナからの移動や、連日のトレーニングなど過密スケジュールのなか、コロンビア戦から一夜明けた6日に休むことなく彼女の元を訪れた。世界中の人々を魅了し続けるネイマール。愛される理由はピッチ上でのプレーだけでなく、その人間性にもあるのだ。

 なお、コロンビア戦の試合後には、スタンドで観戦していたライス・ソウザの元へ、DFマルセロ(R・マドリー)が駆け寄ると、ユニフォームを脱ぎ、フェンス越しにプレゼント。突然の出来事に戸惑うソウザだったが、ユニフォームを手にすると満面の笑顔をみせている。


▼関連リンク
リーガ・エスパニョーラ2014-15特集

TOP