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シメオネ:「アトレティコはマラドーナのナポリ」

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スペイン2強に対抗を続ける「庶民のチーム」

 アトレティコ・マドリーディエゴ・シメオネ監督は、レアル・マドリーとバルセロナの2強に対抗を続けるアトレティコは、かつてディエゴ・マラドーナが在籍したナポリのようなチームだと語っている。

 伝統的に北部のビッグクラブが圧倒的な強さを見せるイタリアだが、南部のナポリはマラドーナの在籍した1986-87シーズンと89-90シーズンに2度のスクデットを獲得した。

 シメオネ監督はアルゼンチン『クラリン』のインタビューで、資金力で圧倒的に勝るスペイン2強に挑むアトレティコを、かつてのアルゼンチンの英雄が活躍したチームにたとえた。

「人々は、努力することや約束を果たすこと、困難に立ち向かうことや困難なレベルで耐えることにこそ共感を持つものだ。アトレティコは、インテルやミランやユベントスに対して謙虚に戦ったマラドーナのナポリと似ているという感覚を人々に与えていた。我々は庶民のチームであり、だからこそ人々は我々の近くにいてくれる」

 昨季は2強を抑えてのリーガエスパニョーラ制覇を達成。不可能にも近い偉業を成し遂げたと指揮官は振り返る。

「最初にやってきたとき、リーガで勝つことは不可能に思えた。レアル・マドリーもバルセロナも、2つのチームがひとつの場所を目指して戦っているからだ」

「1チームが調子を落とすことはあり得るが、2チーム両方がそうなるのは難しい。昨年の我々はとんでもないようなシーズンを過ごすことができた」

 チャンピオンズリーグ(CL)では決勝に進みながらもレアル・マドリーに屈したが、リーガの優勝こそが最も意味のあるタイトルだと強調した。

「もちろんCLは非常に素晴らしいもので、大きなビジネスであり、国際的に偉大な歴史を持った大会だ。だが私にとっては、リーガで勝つことこそが最高だ」

「なぜかって? ファンは日々を生きているからだ。日曜日から日曜日へとね。リーガで優勝することは、コパ・デル・レイであれ欧州であれ、カップ戦での優勝と同じではない。2つの巨大な敵と、30何試合を通して戦わなければならない。彼らと同じペースで進んでいくのはほぼ不可能なことだが、我々はそれを成し遂げられた」

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