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[2014 Rookie League]流通経済大柏の10番MF本田「トップチームに入れたらOKではない」

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[9.14 2014 Rookie LeagueAグループ第9節 流通経済大柏高 2-2 静岡学園高 時之栖裾野G]

 流通経済大柏高はMF本田憲弥(1年)の存在が光っていた。対戦相手の静岡学園高や大会関係者からも「能力が高い。それも守備をしっかりとする」と高評価を受けていた本田。技術の高さを発揮するだけではなく、チームのためにやるべきことをしっかりとやり通していた。

 前半14分には右サイドから直接FKで同点ゴール。その後は中盤の底の位置から大きな展開や縦パス、スペースへの配球などを披露。守備でも厳しいチェックを繰り返し、試合終了間際には左サイドのスペースへ飛び出してからのクロスで相手のハンドを誘ってPKを獲得するなど、引き分けに持ち込んだチームの中でも特に印象的なプレーをしていた。

 パスやFKが特長と自己分析するMFは「いつも通りのプレーをいつもできるような心がけをしている。(チームのコンセプトは)縦に速くですけど、FWばかりに当てるのではなくて斜め前とかも意識しながら。全部前にならず、無理だったら展開したり、そういう判断とかを速くするようにしている」

 1年生チームとは言え、全国のチームからターゲットにされる名門で10番を背負う。福岡の小倉南FC出身で九州の強豪校からの誘いもあったというが、「(1番)強いところで挑戦したいという思いがあった。近場とかよりも、遠いところに身を置いてどれだけできるか」と流経大柏での挑戦を決意した。

「(トップチームは)パススピードがまず全然違って、プレッシャーとか判断の速さとかも全然違います。トップチームに入れたらOKということではなく、そこからプロというものを目指していきたいです」と意欲は非常に高い。「(ルーキーリーグでは)苦しい試合とかもあったけれど、その中で自分たちの良さを出して、勝ち切れるようなチームにしていきたい。(周囲からの)プレッシャーを跳ね返せるように、自分もそこで活躍していけるような心がけをしています」というMFが将来の流経大柏の柱となる。

(取材・文 吉田太郎)
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