関東、静岡の強豪18校の1年生たちが優勝を争うU-16大会「2014 Rookie League」のBグループ(下位リーグ)は佐野日大高(栃木)が5勝1分1敗の成績で優勝した。14日の最終節では引き分け以上で優勝が決まるという重圧の中、水戸商高に2点を先取されながらも、MF柴崎和三とFW長崎達也、MF大熊啓太のゴールで逆転。その後追いつかれて引き分けたものの、勝ち点1を掴んで地力優勝を果たした。

　海老沼秀樹コーチは「2部優勝できたことはよく頑張ったこと。ひとつの成果として結果が出たことは良かった」と評した。今大会で佐野日大は多くの選手に経験を積ませながらシーズンを戦い、その結果として優勝と来季のAグループ昇格を決定。「いろいろな選手を使って試合ができた。1年生でも緊張感のある試合を続けられたのは財産」という貴重な大会となった。

　ただし、15日に行った、Aグループ優勝の矢板中央高との交流戦では完敗。前日からメンバーを入れ替えていたとは言え、今後ライバルとなる相手に喫した敗戦に選手たちは悔しさを募らせていた。海老沼コーチは「(優勝したことで)足踏みしてしまったら、意味がなくなってしまう。まだまだ課題はある。意識してくれればいい」と今後選手たちが、真摯に取り組み、またひとつずつ積み重ねていってくれることを期待していた。

(取材・文　吉田太郎)

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