beacon

[CL]今季未勝利のシャルケ、敵地でプレミア4連勝のチェルシーとドロー

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.17 欧州CLグループリーグ第1節 チェルシー1-1シャルケ]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は17日、各地でグループリーグ第1節2日目を行い、DF内田篤人の所属するシャルケ(ドイツ)は敵地でチェルシー(イングランド)と対戦し、1-1で引き分けた。前半11分に先制を許し、その後も苦しい展開を強いられたが、後半17分にFWクラース・ヤン・フンテラールのゴールで追いつき、勝ち点1をもぎ取った。なお、内田は負傷欠場している。

 相次ぐ故障者の影響もあり、今季公式戦いまだ勝利のないシャルケ。特に守備陣は内田のほか、DFジョエル・マティプ、DFフェリペ・サンタナ、DFセアト・コラシナツらが負傷離脱中で、主将のDFベネディクト・ヘーベデスも戦列を離脱した。この日はボランチが本職のロマン・ノイシュテッターと19歳のDFカーン・アイハンがセンターバックを組む急造布陣となった。

 プレミアリーグで開幕4連勝と絶好調のチェルシーは、アトレティコ・マドリーから加入し、4戦7発のFWジエゴ・コスタがベンチスタートで、ガラタサライから復帰したFWディディエ・ドログバが今季公式戦初先発。左SBではアトレティコから加入のDFフィリペ・ルイスが移籍後初先発となり、GKはリーグ戦同様、ティボー・クルトワが務めた。

 対照的なチーム状態の両チームの対戦は、攻めるチェルシーと耐えるシャルケという戦前の予想どおりの展開となった。プレミアリーグ4試合で15ゴールを量産しているチェルシーは立ち上がりから攻勢を仕掛け、前半11分には高い位置でのボールカットからMFエデン・アザールのスルーパスに反応したMFセスク・ファブレガスが右足でゴールに流し込み、先制点。今季、バルセロナから加入したスペイン代表MFの移籍後公式戦初ゴールで幸先よくリードを奪った。

 チェルシーは前半32分、フィリペ・ルイスの左クロスにドログバが頭で合わせるが、GKの正面。同37分にはDFブラニスラフ・イバノビッチのオーバーラップからマイナスの折り返しにセスクがフリーで合わせたが、左足のシュートは大きくクロスバーを越え、追加点とはならなかった。

 1点を追うシャルケは失点後も慎重に試合を進める。前半20分にMFシドニー・サム、同39分にはMFケビン・プリンス・ボアテングがミドルシュートを狙うなど、攻撃にリスクは冒さず、まずは2失点目を喫しないような試合運びを見せた。前半45分、MFユリアン・ドラクスラーが3人に囲まれながらもドリブルでスルスルと突破し、フィニッシュまで持ち込んだが、左足のシュートはゴール右に外れた。

 後半も試合展開は変わらない。しかし、チェルシーは後半15分、ロングボールに抜け出したドログバのシュートがゴールのわずか左に外れるなど2点目を奪えない。すると、直後の後半17分だった。

 シャルケは自陣でセスクにプレッシャーをかけたフンテラールがボールをカット。こぼれ球を拾ったドラクスラーがドリブルで運んでカウンターを仕掛けると、猛然と駆け上がったフンテラールがドラクスラーからパスを受け、左サイドから中に切れ込みながら右足を振り抜いた。PA手前からのミドルシュートをゴール左隅にねじ込む同点弾。シャルケがワンチャンスを生かし、1-1の同点に追いついた。

 後半29分に両チームが動く。シャルケはMFマックス・マイヤーに代えてMFエリック・マキシム・シュポ・モティングを投入。チェルシーはドログバとMFウィリアンを下げ、ジエゴ・コスタとFWロイク・レミーをピッチに送り込んだ。

 終盤はチェルシーが猛攻に出たが、後半38分、フィリペ・ルイスの左クロスからこぼれ球を狙ったアザールの右足ボレーはゴール上へ。同40分のアザールの決定機もGKラルフ・フェーマンがビッグセーブを見せ、2点目を許さなかった。試合はそのまま1-1で終了。シャルケが敵地で貴重な勝ち点1を獲得した。


▼関連リンク
欧州組完全ガイド
欧州CL14-15特集

TOP