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[アジア大会]緊急招集の第2GK、ポープ・ウィリアム「代表は良い経験」

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 第2GK。しかも追加招集された。出場機会が与えられるかは微妙な立場だ。しかし、U-21日本代表GKポープ・ウィリアム(東京V)は黙々とトレーニングをこなしている。

 アジア大会直前の国内合宿中、U-21代表にアクシデントが発生した。9月9日の練習中にGK杉本大地が負傷。そして、11日にポープの追加招集が発表された。14日の大会初戦を3日後に控えた中での、緊急招集となった。

「大地くんがケガをしたというのは聞いていたので、呼ばれるとしたら僕か(永井)堅梧かなと思っていました。ただ、ヴェルディのGKでケガ人が出ていたので、(代表に呼ばれても)行かせてもらえるかなと。ただ、実際には代表に行かせてもらえたのでヴェルディに感謝しています」と緊急招集ながらも、代表へ送り出してくれたクラブに感謝を示している。

 U-21代表にはFW中島翔哉にMF吉野恭平と東京Vユースでともに時間を過ごした戦友がいる。この年代の代表には初招集ではないため、顔見知りの選手も多いが、「2人がいるのはメッチャ安心しますね。翔哉なんかは小学生のときから知っていますし。誰もいないところに行くよりかは、本当に安心できます」と2人の存在の大きさを語った。

 しかし、9月14日のDF西野貴治の誕生日では一発芸を披露するなど、すでにチームに馴染んでいる。本人は「僕は盛り上げ役じゃないし、人見知りなんですよ。でも、無茶振りされてやらないといけない感じになっちゃって」と苦笑したが、西野が「豪快にポープが滑ってくれましたが、メチャクチャ嬉しかったですよ」と語ったように、盛り上げ役としても貢献しているようだ。

 現在はGK牲川歩見の後塵を拝しているが、「代表は毎回、普段味わえない雰囲気を味わえますし、良い経験になります」とたとえピッチに立てなくても得るものは大きいと話した。そして、「自分が出たら、ゼロに抑えられるぞというのをアピールしたい」と初出場に向けて意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)

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