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ブラジル代表ドゥンガ監督が日本サッカーを分析、「競争力に問題」

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 ブラジル代表のドゥンガ監督が17日に行われた記者会見で日本代表や日本サッカーについて言及した。ブラジル連盟『CBF TV』で「ドゥンガが日本サッカーを分析」という動画が公開されている。ハビエル・アギーレ監督の率いる日本代表は10月14日にシンガポールでブラジル代表と対戦する。

 会見で報道陣から日本サッカーについて聞かれたドゥンガ監督。自身が95年から98年までジュビロ磐田でプレーしていた経験をもとに、日本サッカーについて語った。

「私が日本でプレーしていた当時のJリーグはレベルが高かった。W杯出場経験のある素晴らしい外国人選手が約30人はいたんだ。一方で日本代表は強くはなかった。しかし、今では状況は逆に思えるね。Jリーグは(外国人選手を獲得する)お金がないが、日本代表は海外組が増えたこともあり、強くなっている」

 また、自身が磐田でプレーしていた時、日本人の“意識改革”に苦心したことを明かした。「私がプレーしていた当時、最も問題に感じたのは『競争力』の部分。日本人選手たちのメンタル面の問題だった」

「日本人選手は、結果よりも美しいプレーができれば喜んでしまう側面がある。私たちのように、イタリアやドイツ、ブラジルから来た選手は、とにかく勝利を目的としてやっている」

 闘将・ドゥンガは、自身が磐田で行った“意識改革”を「日本人からすれば、カルチャーショックだっただろうね」と振り返る。

「私たちは美しいプレーをしただけでは、満足しない。しかし、日本人選手は美しいプレーをしたとき、スタンドから拍手が起こるのを待っているようなところがあるのさ。でも重要なのは勝つこと、それだけだ。だからそういった哲学、意識を変える必要があったんだよ。簡単ではなかったが、磐田では(意識改革は)成功したと思う」

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